737: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/18(火) 02:31:39.58 ID:W+lugpeco
・・・
「なんつーか、あれだな。不幸だーってか?困った困った」
『幻想殺し』が戻った途端にこれだ。これには流石の上条当麻も苦笑い。
力と共に不幸っぷりも復活したと言う事だろう。
取り残された上条だがその表情には戸惑いは無い。
それもそのはず。
命の危険等、シャドウと関わりを持つ事を決めた時から幾度となく晒されて来たのだ、今更この程度で焦る上条では無い。
「だけどあいつらの方が間違いなく先に着くよなあ……」
わざわざ戻って来る等考えられない。
よしんば戻ってきたところで自分は天に出来ないのだから。
ここからは単独行動になると判断しすぐに駆けだしはしたのだが、一つだけ不安がある。
「あいつらとヴェントが鉢合わせたらヤバい。何がヤバいってあいつらが危ない」
そもそも何をされたかすらわからなかった。
反撃しよう、そう考えた瞬間にはイゴールの元に居た。
何を言ってるかわからないと思うが俺も何をされたかわからなかった。
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃ断じてない。
そんな事はさておき。
「とりあえずあいつは間違いなくあの光の翼に向かっている。
ならあの魔術がどういうものか理解できねーとあいつらが危ない……」
とはいえ、魔術に関する知識は深くない。
そして魔術の知識と言えばインデックスが挙げられるが。
「あいつも何処に居るかもわからねぇ……畜生、やっぱ不幸は駄目だな、マジで」
しかしここは『影時間』。
生と死が逆転するこの場に於いて不幸と幸運も逆転したのだろうか、
ご都合主義のような奇跡が今ここに起きたと記そう。(上条当麻日記、9がつ30にちから抜粋)
「とーま?とーま!!」
歩く魔術百科事典ことインデックス。
上条と彼女は今、奇跡的な邂逅を果たしたのだった。
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