750: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/19(水) 20:50:16.29 ID:RF9ZxTn3o
「棺桶とか、変なの……多分シャドウの事を言ってるんだろうけど、それはあれだ。
俺のこの力が関わってる」
神妙な表情を浮かべながら上条は召喚器を取りだした。
それは以前アドリア海にてビアージオ=ブゾーニと敵対した際、
上条がペルソナを出すのに使った拳銃の模型で。
今までひた隠しにしてきた『幻想殺し』消失に関する重要なファクターでもあった。
「詳しい事は後で話す。とりあえず今すべきことは魔術師を……ヴェントの奴を止める事だ」
その言葉に対して、インデックスは上条の目をジッと見つめる。
真っすぐな視線を送ったインデックスに対し、上条も同じく真っすぐに返した。
それを見たインデックスはどうやらその場しのぎと言う訳でも無い、と判断して軽く溜息をつく。
「……絶対だからね」
「おう、絶対だ」
「それなら、それは良いとして……そのヴェントって人の魔術は、『天罰』だと思うんだよ」
「天罰?」
「ある感情を始動キーとしてるの。その感情を抱いた者は距離なんて関係無しに叩き潰す!
だから神様の『天罰』って言うネーミングって事かな!」
インデックスは続けて上条に対して尋ねる。
「とうま、その魔術師と戦った時そう言う素振りを見せたりしなかった?
相手にある特定の感情を抱かせるように誘導する、みたいな感じの!」
尋ねられた事で上条は自身の記憶を隅々まで探っていく。
例えば、必要以上の挑発や嘲笑。例えば、不意討ちなどで反抗心を抱かせるような攻撃。
そして、何より。
初めてまともに反撃しよう、と思った瞬間に意識が飛んだ。
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