798: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/25(火) 00:13:43.64 ID:6/gzPk47o
・・・
「わぁお、見て見て!こいつ多分瓦礫に埋もれてる連中も守ろうとしてる!」
麦野沈利は天使の行動を楽しそうに眺めている。紫電が麦野を襲ってるのに。
しかしそれは布束砥信のペルソナ『アトロポス』に防がれた。
と言うか、麦野は攻撃ばかり放って防御は全て布束に任せている。
(indeed、効率は良いかもしれないけれど……)
いくらなんでも酷使しすぎである。
いっそのこと麦野を守るのを止めてしまおうかと思うが、
それをやって間違って麦野が生き残れば間違いなく自分の命は無い。
いや、その可能性は高いはずだ。
何せ麦野と布束だけでなく、辺り一面に光の粉がばら撒かれているからだ。
良くわからないが、これは目の前の天使の庇護とでもいいのだろうか。
この光の粉は、自分達を護ってくれている。
事実体が軽い。気がする。
恐らく、命令に逆らっての行動なのだろう。
天使の輪はグルグルと回り続け風斬氷華の動きを抑制しているように見えるが、それに何とか耐えているのだろう。
体が悲鳴を上げようとも、何かを強制されようとも。
人間を護る事を止めない。
それでも周囲にばら撒かれる紫電は麦野が相殺させ、
それでも麦野に向かってくる攻撃は布束が防ぐ。
それが駄目でも風斬が生み出した光輝く鱗粉は人間を護り続ける。
後は打ち止めを救出するだけだ。それで全て終わる。
出来レースのような戦闘は、佳境を迎えていた。
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