8: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/29(金) 08:47:21.54 ID:kQbivQgpo
「はっきり言って概要も内容も何もかも分かってねェ。所謂手づまりって状態だ。
だが、この『タルタロス』がお前らの言う『タルタロス』と同一のものだとしたら」
「……その時に、僕達の力が必要になる、って事ですね」
「そォだ。よくできたなァ、100点やろォか」
「……要りませんよ、そんな形の無いもの」
「まァ、このガキの言う通り、学園都市のどっかの学校を舞台とした『タルタロス』が出来るかもしンねェ。
そン時に備えて体でも鍛えとけ、ってとこかァ?まァ、桐条にはそれとなく学園都市の動きを見ていてもらいてェがな。
勿論会社側が損害を被らない程度で」
「あぁ、その位なら当然、やるつもりさ」
「頼むぜ、俺には『能力』って力があっても『権力』って力はねェからなァ」
「そうだよ、お前みたいなすげえ能力者が居ても、勝てない相手なのか?」
と、伊織はパッと思いついた質問をする。
それは割と核心をついた質問で、中々良い直感をしていると一方通行は内心褒めつつも返答をした。
「そォだな。だが、こうも考えられるぜ?「そう言った能力者共を抑えつけてるのが、一部の大人」だってなァ」
良くも悪くも優秀なのだ、学園都市の大人達は。
その言葉に息を呑む一同。能力無しに能力者と渡り合う科学力と言う者はすさまじいものがある。
とはいえ、能力者を生んだのが科学なのだから、当然と言えば当然なのだが。
「まァ、そう言う訳であンなクソ共の相手をお前らがする必要はねェよ」
「「……」」
学園都市の闇の一端、それの概要を教わった彼らは、それぞれが色々と考えこんでいるようだった。
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