800: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/25(火) 00:15:22.04 ID:6/gzPk47o
・・・
「……オイ、何だこの状況は?」
木原数多は目の前の間抜けな状況にすっかり毒気を抜かれてしまった。
「お見苦しい所を見せました。と、ミサカは一方通行の頭をはたきながら覚醒を促します」
「あ、あァ……?」
一体何が起きたのか?
時は数十秒戻る。
木原と一方通行の睨みあいが続く中、
突如一方通行の背後から9982号が飛び込んできたのだ。
本来一方通行に飛びこむなどしたら反射されて8階から落ちるだけだろう。
しかし、止血に演算領域を割いていたのかは不明だが、
反射は効かず一方通行をうつ伏せに押し倒す形になったのだ。
これによって一方通行の意識は完全に遮断され、同時に黒い翼も消え去った。
9982号はその翼を一瞬しか見ていない為、
「ん?何か一方通行の背中おかしくなかった?」程度にしか思っていないだろう。
何にせよ、一瞬も気を抜けない状況が、気を抜くしかない状況へと成り下がったのだった。
そしてしばらくして縄から降りて来る芳川桔梗。
素直にビルの通路を使えば良いのに、罠を恐れたと言うところだろうか。
確かにあってもおかしくは無いが、ペルソナがあるのだから普通に回避できそうなものだが。
「月並みな言葉ですが、動いたらそのドタマカチ割り氷ですよ。
と、ミサカは鋼鉄破りを構えます」
それに続いて芳川も無言で召喚器の銃口をこめかみにトントンと当てる。
2人の動作を見た木原はと言うと。
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