804: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/25(火) 00:19:29.72 ID:6/gzPk47o
「チッ……」
試合に勝って、勝負に負けた。
そんな気分だろうか。いや、試合の方も9982号と芳川が居なければ負けていた。
(……やっぱ、力が足ンねェな)
先程9982号になんでもかんでも1人でしょいこむな的な事は言われたものの、1人で解決できるに越した事は無い。
やはり、力はいくらでも欲しいものだ。
「ねぇ一方通行。人格データのあれ頂戴。一先ず打ち止めを何とかするから」
と、ここで芳川から人格データを渡すよう頼まれた為、
ポケットに突っこんでいたICチップを投げ渡そうとするも。
「ッ……!!?」
ものの見事に割れていた。
それもそのはずで、あんなに激しく運動したりゴロゴロと地面を転がったりすれば運が良ければ壊れないだろうが、壊れる時は壊れるだろう。
一方通行の驚愕した表情は、芳川や9982号の表情に曇りを、木原の表情に笑みを与えた。
「ギャハハハハ!!マジで!?最終個体助けに来て助ける為のキーを自分で壊すってマジかよ!?
チョーウケるんだけど!!後で「一方通行ヘマやらかしなう」って呟いとかなきゃなあオイ!!」
「ウルセェウルセェ!!テメェだって影時間から抜け出せねェンだぞ!!ちょっとは何とかしよォって思わねェのかァ?!」
「へえ〜。ここって影時間っつぅのな。豆知識ありがとよ」
呑気にタバコの煙で遊んでいる木原に対して、
あの黒い翼をぶつけてやろうと思ったが、何故か出来なかった。
あまりはっきりと覚えていないのだが、先程のあれは一体何だったのだろうか。
一方通行が頭を抱える中で、救世主……いや、女神(メシア)とも呼べる少女が現れた。
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