806: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/25(火) 00:20:59.55 ID:6/gzPk47o
・・・
「ハァ、ハァ……疲れた」
決着はついた。
勿論、上条当麻の勝利だ。
とは言え、魔術を使うたびに体を蝕まれると言う事実さえなければ
地に伏していたのは上条の方だったかもしれない。
しかしそれは仮定の話であり、結果としては上条が勝ったのだからそれでよしだろう。
「他の奴らは無事か……?」
気になるが、やっぱ疲れた。
影時間もまだ終わっていないが、
後は一方通行達やインデックスに任せるしかないだろう。
そのように考えてから数分後に、影時間は終わりを告げた。
不気味な空はいつもの夜空(雨雲)に戻り、
空を彩っていた紫電はなりを潜め学園都市を包むのは淡い街灯のみとなった。
「ダーッ、流石に疲れたぞチクショーッ」
既に濡れ濡れのびしょ濡れだった為上条は無造作に倒れ込んだ。
普段ならジトジトして気持ち悪い濡れた服も、今は火照った体を冷ますのに丁度イイ。
しかし、ふと倒れ込んだヴェントの方を見やるとそこにヴェントの姿は無かった。
「ッ〜〜!?」
代わりに居たのは、ヴェントを抱えた大男。
慌てて飛び起き戦闘態勢に入ろうとするのだが、どうやら戦意自体は無いらしい。
誰だ、と叫ぶ前に大男から声が発せられた。
随分と流暢な、日本語。
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