815: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/25(火) 02:20:56.27 ID:6/gzPk47o
「おやおや、こんな所に一体何の用でしょうか?」
「逆だろォが。どォせ俺に用があるだろォからこっちから出向いてやったンだ。
感謝しやがれってンだ」
「確かに、今回の件に関して色々と請求したい所ではありますが、
生憎と貴方は必要最小限に抑えてしまってますからねえ……」
8兆円何て大金請求しようもありませんよ、と意味深な発言をする男。
対して一方通行はそれを鼻で笑いながら返答する。
「はン、そりゃそォだろォな。
そンな事態を避けるためにこォしてあくせく動き回ってたンだからよォ。
そォだな、他の奴らが無駄に壊した事による事後処理含めて後一押しってとこか……」
少し溜めた後、その一押しを自ら挙げた。
「木山春生とその教え子共、勝手にだが学園都市から解放したからよォ、
その後処理諸々も合わせて『暗部』に落ちてやっても構わねェぜ?」
その言葉に意外そうな表情を浮かべる男だったが、すぐに柔らかな笑みに切り替える。
「おや?それでも貴方が『落ちて来る』には少し弱い気がしますが?」
「だからまァ、『アルバイト』ってとこだな。
こっちも暗部のクソ共と遊ンでる暇はねェンだ。
気が向いたら手伝ってやるが、こっちの事情を優先してもらう」
「くく……それが今回の落とし所、ですかね」
話がついたところで、男は終始柔らかな笑みを浮かべたままその場を去って行った。
やはり戦闘による爪痕は大きく、それの処理や色々と隠滅しなければならない事もあるらしい。
残された一方通行は窓からの去り際に木原へ向かってニヤリと笑った。
「そンな訳でよろしく頼むぜェ?木原センパイ?」
「殊勝な心がけじゃねぇか……とりあえず、焼きそばパン買って来いや」
「死ね木原くン」
「お前こそ死ねよ」
昨日の敵は、今日の友。
……と言う訳でもないらしい。
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