840: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/11/01(火) 16:58:49.18 ID:7XGk9NhVo
・・・
九月三十日。
スキルアウト達が集まる集会場は浮足立っていた。
それもそのはず。
学園都市のあちこちで能力者による『無能力者狩り』が頻発に行われており、
主にスキルアウトの面々がそれに狙われているからだ。
「駒場さん!第7学区でまたやられちまった!!」
「こっちは5人!」
「俺んとこは3人だ!!畜生あいつら、能力にモノ言わせてこっちの武装を解除した上でよってたかって……!」
「……」
駒場利徳はどう動くべきかまとめあぐねていた。
スキルアウトがこれ以上無能力者狩りに遭うのを黙って見ている訳にもいかない。
かと言ってそれを止めようにも結局後々報復に来るに違いない。
「……『無能力者狩り』を行った者の特定は……?」
「そんなもん、それっぽい奴を片っ端からボコってけばいいでしょ!?」
「能力者共に遠慮は要らねえでしょ、駒場さん!!」
「「そうッスよ!!」」
マズイ。
一言で言えばそうとしか言いようが無い。
能力者は個人的にも好きではないが、無関係の人間を巻き込むのは不本意だ。
更に言えば、話のわかる能力者……と言うか、
そう言う能力の有無や過多で人を見ない人間等いくらでもいる事を駒場は知っている。
しかし、目の前の仲間達は、その事を知らない。
教師に蔑まされ、今まで友人だと思っていた相手からも馬鹿にされ。そしてここまで堕ちてきた。
そんな奴らが今更能力者にもイイ奴はいる、で納得するはずが無い。
そんな言葉で納得できるようなら、こんな所には居ない。
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