過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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99: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/02(火) 04:08:56.30 ID:5bPZYY3Ko
まだ何かあるのか、そう思って女性陣は再び口を閉じた。
すると一方通行は席を立ち、ドリンクバーへと向かう。

なんだじらしやがってとか9982号は思うが、一方通行のコーヒーカップには、まだコーヒーが残っていた。
どういう事かと考える間もなく一方通行は3杯のコーヒーを持って来る。

「……なんですか、これは」

3人を代表して9982号は尋ねた。

「飲んでみろ」

それが桐条グループの学園都市に行って、一番の戦利品だァ。と一方通行は言う。

このコーヒーがどうしたと言うのだ、と言った疑問を浮かべつつも、
一同はその言葉に従ってそれを口に含んだ。

「「……コーヒーね(ですね)」」

まごうことなくコーヒー。それだけだった。
ていうか苦い。3人はサラサラと砂糖を入れた。

「お前らァァアァ!!!そのコーヒーがどンだけ貴重なもンかわかってンのかァアァ!!?」

ネットでも販売されねェから現地でしか買えねえンだぞォ!!と熱弁する一方通行。

3人は引いている。

わざわざドリンクバーの中身を挿げ替えて(許可済み)だなァ云々。

3人は引いている。

そのコーヒーはなァ、『フェロモン珈琲』って言ってだなァ云々。

3人は引いていたが、その説明を聞いてコーヒーを一気飲みした。

「「熱!!熱い!!」」

「俺の熱意が伝わったよォだなァ……
何、コーヒーはまだある。とはいえドリンクバーのコーヒーが無くなれば終わりだけどなァ」

一方通行は自身の熱弁の甲斐があったと喜んではいたが、
女性陣の気を引いたのは、味ではなく『魅力が上がる』という点だ。



その日、他の客が『フェロモン珈琲』を口にする事は無かった。



「げふっ……飲みすぎました……と、ミサカは……」

「と、トイレ……」

「……流石に……飲みすぎたわね……」

女の魅力は、1日にして成らず。
お腹をぷっくりと膨らませた3人は、満足そうな顔をする一方通行と共にファミレスをでるのだった。


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