過去ログ - ひたぎ「これも、また、戯言よね」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/07/30(土) 09:52:05.94 ID:ooW4dNWwo
「あ……あなた……どういうつもり?」
「先に始めたのはそっちじゃないかな」
そう言うと彼女は黙り、ぶつぶつと何か独り言を言って、決心したように言った。
「ごめんなさい、不測の事態だったから対応に困っちゃってね。阿良々木君良いわ、そっ
ちがその気なら、戦争をしましょう」
その両手には――カッターナイフを始めに、様々な文房具が、握られていた。ホッチキ
ス、先の尖ったHBの鉛筆、コンパス、三色ボールペン、シャープペンシル、アロンアル
ファ、輪ゴム、ゼムクリップ、目玉クリップ、ガチャック、油性マジック、安全ピン、万
年筆、修正液、鋏、セロハンテープ、ソーイングセット、ペーパーナイフ、二等辺三角形
の三角定規、三十センチ定規、分度器、液体のり、各種彫刻刀、絵の具、文鎮、墨汁。
まぁまぁわかっていたことだが、彼女は僕のことを知っているようだ。このような攻撃
的な態度からすると、最悪僕の情報が漏れているかもしれない。ER3にいたことがばれてい
るのだとしたら――――確実にここで始末しておかなければ。
一瞬の間の後、文房具が僕に向かって降り注いできた。四方八方どころではない。立体
的な、単純な斜線ではない面による攻撃まさしく全包囲攻撃。普通の人間ならば避け切れ
ない。避けられる筈のない攻撃だった。 ・ ・
―――しかしまずこの攻撃が決まる前提として相手が普通でなくてはならない――――
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
――そいでいて僕は今、普通ではなかった――――
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