過去ログ - ひたぎ「これも、また、戯言よね」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/07/30(土) 10:22:56.80 ID:ooW4dNWwo
「どうして――そう思ったんですか」
「おもし蟹に遭うような人間は大抵そうだからだよ。遭おうと思って遭えるもんじゃない
し、通常、触るような神でもない。」
 障らない――だって?
「襲うこともしないし、憑くのとも違う。ただ、そこにいるだけだ。お嬢ちゃんが何かを
望まない限り――実現はしないんだ。いや、もっとも、そこまで事情に深入りするつもり
はないけれどね。僕はお嬢ちゃんを助けたいわけじゃないんだから」
「………」
 勝手に助かる――だけ。
 忍野はいつもそういうのだった。
「まあ、でも――体重を取り戻したいというのなら、力になるさ。阿良々木くんの紹介だ
しね」
「……助けて――くれるんですか」
「助けない。力は貸すけど」
 そうだね、と左手首の腕時計を確認する忍野。
「まだ日も出ているし、いったん家に帰りなさい。それで、身体を冷水で清めて、清潔な
服に着替えてきてくれる?こっちはこっちで準備しておくからさ。阿良々木くんの同級生
ってことは、まじめなあの学校の生徒ってことなんだろうけれど、夜中に家、出てこられ
る?」
「平気です。それくらい」
「じゃ、夜中の零時ごろ、もういっぺんここに集合ってことで、いいかな」
「いいですけれど――清潔な服って?」
「新品じゃなくてもいいけどさ。制服ってのは、ちょっとまずいね。毎日着ているものだ
ろう」



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