過去ログ - ひたぎ「これも、また、戯言よね」
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/07/30(土) 10:40:28.21 ID:ooW4dNWwo
 ・ ・ ・ ・
 それなりに見えてしまうのが、少々不快だ。
「忍野さんって――神職の方だったんですか?」
 と、ひたぎちゃんが訊いたが、「いや?違うよ?」と、忍野は、あっさり否定した。
「宮司でもなければ禰宜でもないさ。大学の学科はそうなんだけれど、神社に就職はしてい
ない。いろいろ思うところがあってね」
「思うところって――」
「一身上の都合だよ。馬鹿馬鹿しくなったってのが真相かもね。何、この服装は、単純に身
なりを整えただけだよ。ほかに綺麗な服を持っていなかっただけ。神様に遭うんだから、お
嬢ちゃんだけじゃなく僕だって、きっちりしておかないとね。言ってなかったっけ?雰囲気
作り。阿良々木君のときは、十字架持って大蒜下げて、聖水を武器に戦ったもんさ。大切な
のは状況なんだ。大丈夫、作法はいい加減だけど、これでも付き合い方は心得ている。無造
作に御幣振って、お嬢ちゃんの頭に塩巻くような真似はしないさ」
「は、はあ……」
 ひたぎちゃんが、少し呑まれていた。
 確かに、面食らう格好でもあるが、しかしなんだか、彼女にしては若干反応のようにも思
えてしまう。どうしてだろう。まあ、僕には関係のないことだけれど。
「うん、お嬢ちゃん、いい感じに清廉になっているよ。見事なもんだね。一応確認しておく
けれど、お化粧はしていない?」
「しない方がいいかと思って、していません」
「そう。ま、とりあえず正しい判断だ。阿良々木君も、ちゃんとシャワー浴びてきたかい?」
「ああ。問題ないですよ」
 僕もその場に同席する以上、それくらいは仕方のないことだったが、その際ひたぎちゃん
が僕のシャワーを覗こうとしてひと悶着あったことは、秘密にしておこう。(セクハラにはセ
クハラだとかよくわからないことを言っていた)



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