過去ログ - 八九寺「わたし、阿良々木さんの事が嫌いです」その2
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/07/30(土) 11:40:00.88 ID:YaBQIAsR0
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 朝起きると、八九寺が隣に立っていた。
 夢か、と思った。
 しかし、よくありがちな頬をつねってみたところ、そんなことはなかったぜ!
しかしつまりそれは、八九寺が隣にいるということ。戻ってきているということ。

「阿良々木さん」

「は、八九寺。なんで戻ってきたんだ?」

「阿良々木さんが落ち込んでいたからです」

「お前は、こんな僕が傍にいてもいいのか?」

「もちろん、阿良々木さんじゃなきゃ駄目です」

「そうだな」

 だってお前、僕のことが好きなんだもんなあ。

「八九寺」

 いつも僕はお前のことを考えていた。
 お前が嬉しくなるように楽しくなるように。
 でもだからそれは、八九寺のためではなかったということ。

「八九寺。お前は、僕といる時、なんで苦しかったんだ?」

「だって、阿良々木さん、分かってくれないですから」

「分かってくれない?」

「わたしの気持ちを」

 八九寺のねえ。
 果たして僕は、分かったことがあったんだろうか。
 親友と言っておきながら。

「片恋相手と一緒にいるのに、苦しくないなんてことがありますか?」

「苦しい……」

 そうか。
 八九寺は……僕が戦場ヶ原と一緒にいるのが辛かったのか?



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