過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2011/08/09(火) 20:11:55.09 ID:iSeR6ax+o
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ワーム屋「いらっしゃい・・・。」
女商人「あ、あのー砂漠を渡りたいんですけど・・・。」
ワーム屋「・・・この時期にわたるなんて、怖いもの知らずなひとたちだ・・・・・・。」
女戦士「?なんかあるのか?」
ワーム屋「季節はもう冬に入りかけている・・・・・・。冬の砂漠は誰にも渡れない・・・・・・。」
女魔法「まだ冬じゃない。」
ワーム屋「詭弁というやつだね・・・・・・。危険な事には変わりないけど、まだぎりぎり渡れるかもね・・・・・・。」
女商人「え、えーと。明日か明後日に渡りたいんです。なにか砂漠を渡るために準備するものとかありますか?」
ワーム屋「・・・・・・ここに来てる以上ワームを借りたいのだろうね・・・・・・。」
ワーム屋「・・・・・・君たちは。虫は食べれるかな・・・・・・?」
女商人「え?い、いきなりなんですか?」
女戦士「食おうと思えば食えるができるだけ食べたくないな。」
女魔法「・・・食べたくない。」
ワーム屋「・・・・・・砂漠はね・・・不思議な事に体の水分が奪われていくんだ・・・・・・。」
ワーム屋「水分補給は絶対必要なんだけどね・・・・・・。水筒を持っていっても凍ってしまう・・・・・・。」
ワーム屋「こっちおいで・・・・・・ワームを前に説明しよう・・・・・・。」
ガタ!カタ・・・カタ・・・
女戦士「杖?足が悪いのか?」
ワーム屋「・・・・・・ワームを馴らす事が出来るようになったのは最近でね・・・・・・。」
カタ・・・カタ・・・
ワーム屋「・・・・・・とっても苦労したのさ・・・・・・。おかげで馴致に成功したらとてもうれしかったが・・・・・・」
カタ・・・カタ・・・
女魔法「・・・。」
ワーム屋「馴致したかに見えても実は出来ていないなんて事もたくさんあったんだ・・・・・・。」
カタ・・・カタ・・・
女商人「ま、まさか・・・・・・。」
ワーム屋「・・・・・・僕は元研究者でね・・・・・・。魔物味方化プロジェクトっていう研究をしてたんだ・・・・・・。」
女戦魔商「!」
ワーム屋「そのプロジェクトの一環である魔物の馴致の担当責任者だったんだ・・・・・・。」
ワーム屋「その過程でね・・・足を食べられちゃったのさ。」
女商人「・・・・・・。」
ワーム屋「腿の辺りまで右足が無くてね・・・・・・。棒をつけてるけど歩きにくいから杖は必要なのさ・・・・・・。」
女戦士「・・・・・・危なくないのか?」
ワーム屋「何事も可能性は0じゃないよ・・・・・・。」
女魔法「・・・・・・なんでワームなの?」
ワーム屋「頭が余りよくないからさ・・・・・・。人の話は理解しないし、単純な食欲だけしかない種族だろう・・・・・・?」
ワーム屋「魔物と動物は違うからね・・・・・・。魔物は基本的に人に敵意を持つ物なのさ・・・・・・。」
ワーム屋「だけどワームは・・・・・・、敵意を持たない・・・・・・。単純性魔物で、体が大きくて、力があって、強い。だから選ばれたんだ・・・。」
ワーム屋「よいしょっと・・・・・・。」
ガチャン!ギギギィィ・・・・・・
ワーム屋「頭がいい奴は・・・・・・例外なく人間を襲う・・・・・・。だから選択肢は・・・・・・限られていた・・・・・・。」
ワーム屋「いつかは頭がいい奴も馴致する予定だったけど・・・・・・、単純性魔物の馴致だけでももう150年はたった・・・・・・。」
ワーム屋「僕は8代目の担当者さ・・・・・・。8年前に馴致に成功した・・・・・・。あの時ほど、うれしかった日はないな・・・・・・。」
ワーム屋「でもまぁ・・・・・・分かれていたもう一つのプロジェクトも成功したらしくて、お払い箱になってしまったけど・・・・・・。」
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