過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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162: ◆SHpOT25On.[saga]
2011/08/09(火) 21:48:13.09 ID:iSeR6ax+o

女商人「・・・・・・もうひとつのプロジェクトって・・・?」

ワーム屋「聞かないほうがいいね・・・・・・。」

ワーム屋「・・・さぁ、この扉の先がワームの厩舎だ・・・・・・。」
ガチャン!

――――――――――――――――――――――――

女戦士「!で、でか!!」

女商人「う、独特のにおいが・・・・・・。」

女魔法「・・・・・・。」

ワーム「・・・・・・。」

ワーム屋「ワームは・・・・・・音を出さない。指示に応える事もしない・・・・・・。」


ワーム屋「さて・・・・・・砂漠は水分補給が必須だと言ったね・・・・・・。」

ワーム屋「でも水は凍ってしまうから持ち込めない・・・・・・。だから・・・・・・。」

ワーム屋「こいつのよだれを飲む必要がある・・・・・・。」

女商人「・・・・・・え?」
女戦士「ま、まじで?」
女魔法「・・・・・・。」

ワーム屋「・・・・・・99.9%は、水分だ・・・・・・。残りの0.1%は・・・・・・別のもの・・・・・・。おかげで凍りずらい・・・・・・。」

女商人「え、えーとですね。ワームの馴致をする前はどうやって砂漠を渡っていたんですか?」

ワーム屋「季節は夏限定で・・・・・・燃料を持ち込み・・・・・・魔法を使って火を焚いた・・・・・・。」
ワーム屋「砂漠には・・・・・・寒さに適応するため・・・・・・地下にもぐりこんだ虫が居る・・・・・・。」
ワーム屋「夏には・・・・・・地表近くに出てくるから・・・・・・捕まえて食べていたのさ・・・・・・。人間は・・・食物から40%ほど水分を摂取している・・・・・・。」
ワーム屋「この砂漠は・・・・・・もう数千年前からあるようで・・・・・・生物もこの特殊な環境に適応している・・・・・・。」
ワーム屋「件の虫は・・・・・・水分を体内にためる事ができる・・・・・・。」

女戦士「・・・・・・どっちにしても虫はくっついてくるんだな。」

ワーム屋「・・・・・・選択肢なんてない・・・・・・。冬には・・・・・・虫は地下にもぐりこんでしまう・・・・・・。」
ワーム屋「・・・・・・砂漠を越えるためには・・・・・・我慢しなきゃ・・・ね・・・・・・・。」

女魔法「・・・・・・絶対に凍らないの?」

ワーム屋「絶対ではないね・・・・・・夏くらいの気温だったら・・・・・・水筒に入れることも可能だけれど・・・・・・冬は・・・・・・暴力的な寒さ・・・・・・。」
ワーム屋「今の時期・・・・・・冬に片足突っ込んでいるような時期だ・・・・・・。本格的な冬に比べれば全然だけど・・・・・・夏に比べれば格段に寒い・・・・・・。」
ワーム屋「今なら・・・凍ってしまうだろうね・・・・・・。」

ワーム屋「ワームを利用して渡るのならね・・・・・・大量の毛布を買っておいたほうがいいよ・・・・・・。それと・・・・・・魔力ゆたんぽ・・・・・・。」

女戦士「・・・・・・へんな名前だな。」

ワーム屋「この名前にセンスは皆無だと思うけどね・・・・・・。魔力でうごく湯たんぽさ・・・・・・。」
ワーム屋「君たちのパーティには・・・・・・魔法使いが居るみたいだし・・・・・・持っていっても問題ないだろうね・・・・・・」

女商人「食べ物は何がいいですか?」

ワーム屋「砂漠は広い・・・・・・。ワームを使っても・・・・・・5日は必要だ・・・・・・。」
ワーム屋「とにかく・・・・・・燃費のいい食べ物を持って言ったほうがいい・・・・・・。味なんて度外視しないと・・・・・・死んじゃうかもね・・・。」
ワーム屋「・・・・・・油の多い・・・・・・肉がいいだろうね・・・・・・。油というのは・・・・・・冷えると固まってしまうから・・・・・・舌触りは最悪だけれど・・・・・・温めればなんとか食べれる・・・。」
ワーム屋「あと・・・・・・この村には・・・・・・すごく硬いパンがある・・・・・・。硬いという事は・・・・・・それだけ圧縮されているということ・・・・・・。燃費はなかなかだよ・・・・・・。」

女魔法「・・・・・・最初に言ってた、体の水分が奪われるって・・・どういうこと?」

ワーム屋「原理は不明だけれど・・・・・・体の水分がどんどん減っていくのさ・・・・・・。」
ワーム屋「人間、一日に2500mlくらい水を摂取しなければいけないが・・・・・・、砂漠では1日3000mlは必須・・・・・・。」

ワーム屋「食物の水分が少なくなりがちだから・・・・・・コップ10杯は・・・一日に飲む必要があるだろうね・・・・・・。」

女戦士「えーと、4人パーティだから一日40杯必要で・・・・・・5日だから・・・・会わせて200杯?」

女商人「そ、そんな大量の水ワームさんだけから取れるんですか?」

ワーム屋「・・・・・・ワームは・・・・・・夜に狩をする・・・・・・。」
ワーム屋「このワームは・・・・・・この砂漠に適応した固有種・・・・・・水分を大量に溜め込む事ができる・・・・・・。」
ワーム屋「君たちが借りる予定だと言うのなら・・・・・・今から大量にえさを与えて・・・・・・水分を溜め込ませる・・・・・・。だから・・・だいじょうぶ・・・。」


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