過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
1- 20
26: ◆SHpOT25On.[saga]
2011/07/30(土) 20:46:29.02 ID:3H0afLp9o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

準長「本当に、ありがとう。これで、妹も泣かずにすむ。」

勇者「ははは、あの子も泣くことがあるのか。」

準長「あぁ。あの子は泣き虫なんだ。強がってはいるが、寂しがりやだ。」

準長「心眼族のお前。ありがとう。この恩はいつか、必ず。」

孫「・・・いいよ。別に。」

準長「ハハハ、お前は恥ずかしがりやのようだな。」

準長「・・・また会おう。」
ドス、ドス、ドス・・・


孫「・・・別に族が違ったって、何も違わないんだな。」

勇者「だろうな。同じ人間だ。根っこは同じだ。」


勇者「さて、向こうにな、蜘蛛を生け捕りにしてある。」

孫「なに!?」

勇者「糸でぐるぐる巻きにしてある。たぶん動いていないはずだ。俺では殺すのに時間がかかりすぎるし短剣も消耗してしまう。」

勇者「・・・どうするかは、お前に任せる。」

――――――――――――――――――――――――

蜘蛛「・・・。」

勇者「おとなしくなったな。」

孫「死んでいるんじゃないのか?息ができないだろう。」

勇者「書肺は巻いていないから息はできる。心眼で視てみればわかるんじゃないか?」

孫「・・・確かに生きてる。でも、だめだ。今日は集中しすぎて、もう視れない。」

勇者「トドメを刺してあげてくれないか?」

孫「・・・・・・お前がやれ。それが筋だ。」

勇者「・・・。」

孫「ど、どうした?」

勇者「いや、ちょっとうれしくてな。」

孫「ゆ、弓は貸してやる。ほら早く!」

勇者「ありがとう。」


勇者「スゥゥゥ・・・」
ギリギリギリギリギリ・・・

勇者(構造は覚えている。この方向から射抜けるはず。)

ダスン!!

蜘蛛「!!!・・・」

孫「流石だな。教えていないのに、急所を射抜けるなんて。」

勇者「だてに解剖していない。」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/982.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice