過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2012/03/06(火) 17:23:32.80 ID:4JeG5lWQo
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勇者「・・・確かに、蜘蛛だった。恐ろしい大きさだった。」
青年「僕も見たよ。少し遠くからだったからしっかり見れていないんだけど・・・」
妹「・・・。」
孫「・・・。」
勇者「例えるなら・・・そうだな。この前言った有翼族の村跡地、俺たちが中に入ったあの木。高さはあの木の半分くらいだ。」
妹「え?」
勇者「横幅は・・・例える物が思いつかないな。足の太さも尋常じゃない。付け根の太さで、俺が3人分くらいか。身長で、な。」
青年「大きめの蜘蛛っているじゃない?そいつの何十倍も大きかったよ。」
孫「そ、そんなでかい奴そこまで成長するのに何年掛かるっていうんだ。その間誰も気かないなんて・・・」
青年「確かにねぇ。あそこまでデカければ何処かが気付いていると思うんだけどな。」
勇者「半分ほど地面に埋もれていた。あいつはずっと地面の中にいたようだ。」
青年「ずーっと地面の中にいたから気付かれなかったって事かい?でもさ、あの蜘蛛だってご飯は食べなきゃ死んじゃうだろうし、それについてはどう考えるんだい?」
勇者「そうだな。蜘蛛というのは飢餓に強い種でもあるんだが・・・」
勇者「流石にあの大きさではただ生きているだけで大量の食糧を必要とするだろう。」
勇者「アイツがずっと動かないでいたのならば・・・ほかの蜘蛛が餌を運んでいたのだろうな。」
青年「・・・蟻みたいだねぇ。」
勇者(そう、大きければ大きいだけ食糧が必要で、動きは緩慢となる。そして一番の問題は・・・自重に耐えれなくなる。という事。)
勇者(虫型の魔物も軽いやつが多く、大きさも身長で言うならば人間の半分ほど。芋虫のような形が多い。軽いからもろい。)
勇者(虫の性能は小ささに因るものだ。性能をそのままに大きくなるなど・・・)
勇者(まだまだ俺にも分からない事が多い。判断の材料になるものは、蜘蛛を解体した時の情報と、普通の蜘蛛の構造か。)
青年「まぁーあんなやつ放って置けばいいよね。動かないんだからさ。」
孫「そ、そうだ。わざわざ殺す必要もない。」
勇者「・・・。」
妹「・・・。」
青年「・・・そうでもない?」
孫「え?」
勇者「・・・それも一つの選択だ。触らぬ神に崇り無し、ともいう。」
勇者(この中では、目の前で脅威を感じたのは妹だけだ。)
勇者「だが・・・例えばそいつが大本だったらどうする。お前たちの家族、友人、同族。蜘蛛に喰われたという話も珍しくはないのだろう?」
勇者(通常ならば、あいつの存在を知ったとしてもこれまで通り生きていこうとするだろう。)
青年「・・・確かにね。」
孫「・・・。」
勇者「あいつを生かすだけで、大量の食い物がいる。あいつの為に蜘蛛の狩りが大規模化している可能性が高い。」
勇者(しかし目の前で被害を被った人間はそういった意見を肯定できない。それは死を肯定する事に繋がるから。)
勇者「そして・・・その餌を集める兵隊。あいつ自ら産んでいる可能性もある。」
妹「・・・。」
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