過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2012/03/06(火) 17:25:09.00 ID:4JeG5lWQo
勇者「・・・お前達が提案した対応は、あの子の存在を肯定するという事だ。」
孫「・・・。」
青年「・・・。」
勇者「お前たちはさっきまで知らなかった事だが、妹の存在を肯定する事にもなる。」
勇者「・・・間接的にだが、お前たちの存在もな。」
勇者「お前達二人の意見はもっともだ。他人の為に命をすり減らす、いや、落とすなど、愚の骨頂だろう。」
勇者「あの大きい蜘蛛の存在を同族達に周知させ、一層の注意を呼びかけ、その影に怯えながら生きる。」
勇者「そういう意見もあって然るべきだ。だが・・・」
勇者「俺はあの子の存在を肯定したくない。」
勇者「孫。お前は言ったな。命は危険だけど、放って置けばいいって。」
孫「・・・。」
勇者「お前のお爺さんが目の前で喰われたとして、お前はまだその意見を貫けるか?」
孫「・・・。」
勇者「間違いではない。間違いではないが・・・」
勇者「あの子の言うとおり臆病者の考え方だ。」
孫「う・・・。」
勇者「お前もだ。戦う必要がない。果たして本当にそうなのか?」
青年「・・・。」
勇者「お前の村には、お前を慕う子供たちがいるのだろう?それだけじゃない。お前が、もし、あの子と兄妹であったとしたならば」
青年「っ!」
勇者「お前は言えるのかあの子に。放って置けばいいよね、と。」
青年「・・・で、でも、さ。でも、間違いではないだろう?」
勇者「・・・。」
青年「アイツに挑むのは、命を天秤にかけるようなものでしょう・・・!?僕たちはさ、普通の蜘蛛一匹にだって3人以上でしか挑まないんだよ?」
青年「あんなデカいの、何百人いたって無理ってものだろう!?桁が違うんだよ!僕たちの攻撃はあいつにとって風が吹くようなものさ!」
青年「仮にあいつに手を出すとしてさ!いったい何人死ぬんだ!!死んだ奴らの子供たちはあの子と同じ感情を抱くじゃないか!!」
青年「僕は若くても、そのくらいの気持ちはわかるぞ!あの子は気の毒だと思うし!できればあの蜘蛛には居なくなってほしいさ!」
青年「でも、手の届かないものに手を伸ばさないのは、当然じゃないか!それだけの存在じゃないか!」
青年「同情だけで死ねっていうのか!!」
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