過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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680: ◆SHpOT25On.[saga]
2012/03/06(火) 17:49:13.71 ID:4JeG5lWQo
勇者「この糸の配置を把握して弓などで遠くから切れば見張りの蜘蛛を散らす事が出来る。」
勇者「考えようによっては、奇襲案より安全かもしれん。遠くに誘導できるわけだからな。」

勇者「・・・把握するためには時間が必要になるな・・・・・・。」

青年「どうするんだい?」

勇者「・・・孫。遠くからこの糸は見ることが出来るか?」

孫「・・・無理、だと思う。」

勇者「ではこれならどうだ?」
ザスッ!

勇者「これの様に地面に突き立てた木の棒なら見れないか?」

孫「・・・・・・なんとか。」

青年「なるほどね。この棒を打てば糸に触るように細工して回るつもりかい?」

勇者「・・・一方向に一つずつがいいだろう。不自然にならないように3から4方角程度・・・」
勇者「・・・・・・よし、細工しよう。だがまず目標点についてからだ。その後、青年と孫のコンビで所定の位置から切れそうな糸を探してもらう。」

青年「でもさ、もしかしたら一匹だけ確認の為にいって、異常がなければ戻るとかされるかもよ?」

勇者「その時は、確認しに行った蜘蛛を撃ってもらう。」

孫「・・・いや、それだと弓の軌道を確認されるかもしれない。確かに俺含めて心眼族は遠くから蜘蛛を狙い打てるけど・・・。」

勇者「お前達心眼族が蜘蛛を狙う場合は急所を狙える位置からしか狙わない。つまり蜘蛛の真ん前からだ。」
勇者「蜘蛛は目が弱い。その代り触肢と言われるもので空気の振動をとらえる。触肢の近くを飛ばないと正確な軌道を確認は出来ないだろう。」

勇者「といっても、ある程度限定されてしまうがな。仲間をおびき寄せる程度にはなるだろう。」


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孫「・・・また糸。2本。1本目を跨いだら踏むようになってる。」

妹「く、蜘蛛って頭いいんだな。」

青年「・・・これは厄介だねぇ・・・。」

勇者「もしかしたら木の上も貼られているかもしれないな。予定より到着が遅くなるかもしれん・・・。」

青年「どうするんだい?これ以上進んだら蜘蛛が直接警戒してる所も出るだろうし、喋ることが出来なくなるよ?」

勇者「・・・もしかしたら交代するかもしれんから、無闇に殺すわけにいかない。」

青年「君は見えないんだろう?喋れなくなったらどうやって蜘蛛の糸を超えるんだい?」

勇者(夜明けを待っては今度は蜘蛛の目に引っかかる。孫が居れば超えれるかもしれないが・・・。)

勇者「・・・この中で俺だけが超えられない。仕方がないから俺を置いていけ。」

孫「えっ。」

妹「え、えー。それは・・・」

青年「・・・向こうについたらこの子置いて君を迎えに来ればいいのかな?」

勇者「・・・・・・・・・。」
勇者(向こうについたらすぐにでも糸を探しに行って欲しい。俺に構っている時間は・・・。)

孫「・・・俺が負ぶればいいんじゃないか?」

勇者「今俺が持っている毒壺などをまとめて持てるか?」

孫「・・・頑張れば・・・。」

青年「・・・糸を超える時だけ乗ればいいんじゃないかい?それなら疲れるのは最低限だし。」

勇者「・・・試してみるか。」

妹「ひっつまづいたりするなよ。」



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