過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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757: ◆SHpOT25On.[saga]
2012/03/12(月) 01:10:41.60 ID:sOJmdqDBo
青年「ど、どうしたんだい?」
妹「なんで泣いてるの?何かした?」
孫「・・・。」

迷子「うええぇぇ〜〜・・・。」

勇者「・・・破傷風にかかった。」

青年「っ!」
妹「?」
孫「っ。」

妹「・・・破傷風ってなに?」

青年「・・・・・・何でもないよ。すぐ治る病気さ。」
孫「えっ?・・・あ、あぁ。そうだ。すぐ・・・治る。」

妹「あ、そうなんだ。じゃぁなんで泣いてるの?」

青年「この病気はね、体に勝手に力が入ってしまう病気なんだ。この子の足を見てみるといい。つっぱってるだろう?」
青年「まだまだ軽い方だけど、重いと骨が折れるくらいに力が入ってしまうんだ。きっと痛いんだろうね。」

勇者「・・・俺は、もう一度爺さんに会いに行く。薬が有るかもしれない。」
勇者「不安だろうから、慰めていてあげてくれ。」

孫「・・・わかった。」
青年「あっ、ちょっといい?」

勇者「なんだ?」

青年「すぐ終わる。こっち来て。」

――――――――――――――――――――――――

青年「・・・・・・あの子は治るのかい?」

勇者「俺が魔力を使えるようになれば、治る。」
勇者(正確に言うならば一時的に症状が消える。定期的な解毒魔法が必要となる。)

青年「本当かい?あの病気は、ここじゃぁ絶対に死ぬ病気なんだよ!?」
青年「蜘蛛の毒の方がまだましさ・・・!あの病気は・・・!」

勇者「そうだ、死ぬまで苦しむ病気だ。影響が出るのは筋肉だけで、意識が朦朧とするわけでもない。眠くなるわけでもない。」
勇者「体に負荷がかかり続け、筋肉に力が入りすぎ骨を折ってしまう。背もそってしまい、背骨が折れてしまう。」

勇者「その症状以前に、あの子は喉への症状が通常より早めに出ている。窒息死の方が早いかもしれない。」
勇者「窒息し始めたら、俺が魔力を使えるようになったとしても遅い可能性がある。そこまで症状が進むと後遺症が出る可能性が・・・」

青年「もういい!!」
青年「それ以上言わないでおくれ・・・。」

勇者「・・・。」

青年「あれは悪魔の所業だよ・・・。意識がはっきりしたまま死ぬまで苦しみ続ける・・・!」
青年「なんであんな・・・あの子が・・・!」

勇者「・・・一つ約束しよう。」

青年「え?」

勇者「あの子は俺が治す。」

青年「・・・。」

勇者「お前はあの子を安心させてやってくれ。」

青年「・・・・・・。」

勇者「約束だ。」

青年「・・・・・・・・・・・・わかったよ。でも、君もだよ。絶対治しておくれよ。」
青年「約束、だからね。」

勇者「あぁ。」


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