過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2012/03/16(金) 02:05:35.88 ID:hzmsnHkco
ズゴゴゴゴゴ・・・
女戦士「こ、これどこ行くんだ!?走ってる速さと同じくらいでどんどん前開いていくけどよ!」
仙人掌「砂漠の外だ。」
女僧侶「う、後ろもしまっていくんですけど・・・これ転んだらどうなります?」
仙人掌「潰れて死ぬ。」
女魔法「・・・なんで助けてくれるの?」
仙人掌「アイツの思い通りにさせたくない。」
女戦士「・・・なんだ。感情無いのかと思ってた。」
仙人掌「・・・。」
女戦士「・・・で、でも待て。これあとどのぐらい走らなきゃいけないんだ?」
仙人掌「20分くらいだ。」
女戦士「僧侶いけるか?」
女僧侶「あ、足がもげたって走りますわ!」
仙人掌「動物は走ると足がもげるのか。」
女僧侶「例えです!」
――――――――――――――――――――――――
極寒砂漠外
女戦士「はぁ!はぁ!」
女僧侶「ぜぇーぜぇー」
仙人掌「さよならだ。」
女魔法「あ、ありがとう・・・。」
仙人掌「・・・。」
女戦士「ふぅ・・・ふぅ・・・さてこれからどうするか・・・。」
女僧侶「ぜーぜー」
女魔法「撒けたのかな?」
女戦士「ふー・・・ふー・・・あいつわざわざあの赤い奴に聞きに来てた。っていう事はあんまり正確な位置を知れないって事だろ。きっと大丈夫だ。」
バシュン!
女戦士「っ!」
魔王「パタンっと。」
本≪パタン≫
魔王「さて・・・と。」
本≪バシュン!≫
魔王「いやー悪いな。君が肩に担いでるのうちのなんだよね。今まで預かってくれてありがとう。返してくれないか?」
女戦士「ふ、ふざけろ!やなこった!」
女僧侶「わ、わたしませんよ・・・ぜぇ・・・」
女魔法「・・・っ。」
魔王「人間の仲間意識、か。うんうん何やら感銘深いな。社会に完全に溶け込んで、他者から信頼を置かれている確かな地位を確保しているとは。」
魔王「昔俺は人間の研究をしていてな。その時に情報収集の為に数体の土人形を作って人間社会に放ってみたんだ。」
魔王「でー大概は回収したと思っていたんだ。何おおざっぱな性格でな、あんまり作った数など覚えていなかったんだが・・・」
魔王「それで懐かしい無線標識を受信したから見に来たんだ。いやー驚いたものだ。まだ回収が済んでいなかった土人形が居たとは。」
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