過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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837: ◆SHpOT25On.[saga]
2012/03/19(月) 00:11:17.10 ID:gckC5gxYo
勇者「俺は加速呪までしか使えません。足はもともと早いのです。」

兵士「それを確かめる術は私たちには無い。」

勇者「完全に人間と外見が同じ魔物は居ないはずでは。」

兵士「確かにまだ未発見だ。しかし私達は今ある情報だけを鵜呑みにするわけにはいかない。」

迷子「ねぇねぇここどうやって作ったんですか?」
兵士「ここ?ここはねぇ石がいっぱいある所から・・・」

兵士「この子との関係は?」

勇者「この子は少々込み入った事情がありまして、今は破傷風の治療の為に私が連れていますです。」

兵士「君の子ではないのか?」

勇者「えぇ。・・・一時的に知り合いから預かっています。」

兵士「なるほど了解した。」
ガリガリガリガリ・・・

勇者「しかし私が魔物だとしたら貴方達が一番危ない状態ですが、よいのですか?」

兵士「この部屋に連れ込んだ時点で被害が出るとしたら私達2人だけで済む。扉の先にはかなり厳重な封印が施されている。」
兵士「被害が私たち二人で済むのならそれでいい話だ。定時連絡が来なければ確認の後、魔法により廃棄される。」

勇者「・・・。」

兵士「一人より二人。個人より多数。それが自然。といってもこの国が個を軽んじているわけではない。」
兵士「先ほどはああ言ったが、君達には人型魔物、それらの特徴がみられない。」
兵士「恐らく危険性は低いであろうと評価は見直され、私達が相手をしている。この国が始まって以来人間が魔物だったという話は確かに聞かない。」
ガリガリガリガリ・・・

兵士「私も個人的に貴方たちは危険でないと思う。」
ガリガリガリ

迷子「え?石切れるの?」
兵士「うん。と言っても本当に切るわけじゃないの。ちょっとだけ石に穴をあけてそこに・・・」

兵士「よく占い師が目を見ればわかるなどと言うが、純粋な子供の目なら私もわかる。」
兵士「少なくとも、あの子は危険では無い。」

勇者「・・・。」

兵士「君がどうか知らないがな。」

勇者「・・・・・・っ!」
勇者(せ、戦士が気絶した・・・!)
兵士「どうしたのだね急に。」
ガリガリガリガリ

勇者「・・・・・・い、いや・・・。」
勇者「ぐっ!」
勇者(ま、魔法まで・・・)

兵士「・・・持病でもあるのかね?慢性的な腰痛か?」

勇者「・・・・・・いや、違う。お、俺の仲間が・・・っ。」

兵士「仲間?何を言っている。」

勇者「ま、まだ確認できないのか?俺は急いでいるんだ。」

兵士「君の事情は知らないが無論確認は急いでいる。しかしここから城まではそれなりに距離が有るのでな、返事は伝声管を使うので往復する必要はないが・・・」

扉≪バタン!!≫

兵士「で、伝達!その両名を今すぐ謁見室へ通せとの事!」
兵士「了解した。・・・これが報告書だ。」
兵士「は、ハッ!」


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