過去ログ -  IS大戦 〈インフィニット・ストラトス×サクラ大戦〉
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3: ◆tUNoJq4Lwk[sage]
2011/07/30(土) 19:36:48.16 ID:qJ5PnGe/o

 この日、彼は横須賀の総監部へと出頭した。

 あの上野恩賜公園での事件以来、こういう日が来るのではないかと覚悟をしていたけれど、

その日は彼が思った以上に早かった。

 総監室の前に立つといつも以上に緊張する。

「大神三尉、入ります!」

 いつも以上に背筋を伸ばし大神は部屋に入る。士官とはいえ所詮は若手、こんな場所に
くることは滅多にない。

「来たか大神」海将の階級章が輝く三川忠信総監が、やや緊張した面持ちで彼の名前を呼ぶ。

「はっ!」

 彼は再び姿勢をただした。

「大神、こちらは統合幕僚本部の三隅一佐だ」

 総監室のソファで見慣れない陸自の制服を着ている男性を見て総監は言う。

 階級は一佐だが、その眼光の鋭さは総監以上だ。

「三隅だ、よろしく。キミが大神三尉か」

 三隅一佐は立ち上がると右手を差し出した。どうやら握手を求めているらしい。

 敬礼を交わすのが習わしの自衛隊において、こんな風に右手を差し出す人は珍しい。

 大神は一佐の目を見据えつつ、彼の手を握った。

 がっちりとした体格にふさわしく、握る力も強かった。大神も細身の身体に似合わず

力には結構自信があったほうだが、この人にはかなわないかもしれないと思わせる。

そんな力強さ。

「上野公園での件は大変だったな」

「いえ、自分はたまたまそこに居合わせただけです。何もしておりません」


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