過去ログ - 今日この板を見つけた俺がおまえらの書き込みから適当に物語を進める
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85: ◆LeqE6uV6e6Od[saga]
2011/09/04(日) 23:58:56.44 ID:F89mblmA0
「そう言って逃げる気だろうが!」

「ソンナコトしません」

金色の髪から指を抜き、ため息を吐いた。

どうしてこの人たちは黙って帰してくれないんだろう。

原因はワタシと姉さんが解決したから、もう大丈夫なのに。
とは言っても、ワタシたちが何もしなくても組長さんの体に影響はなく、自然と容態は快復していくだろう。
ただ、これから先に起こるであろうことを、先に潰してあげたのだ。

その出来事が組長にとってどういうものか、ワタシたちにはわからないけれど、ワタシたちにとってそれは関係ない。
組長さんが『シリンダー・シンドローム』になってしまったのだから、ワタシたちは仕事をしただけだ。
一から十まで事情を説明していないこちらにも非はあるかもしれないが、説明したところでこうやって絡まれることに変わりはないだろう。

知識がないと対処はできないし。知識を得るにはまず認めなければならない。
      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
自分の『想像もしなかった世界』を認めることは、短期間では不可能だ。だから、説明は行わない。うん、当然だ。

ワタシと姉さんと、姉さんと仲の良い探偵(ワタシはあの探偵のことをあまり好きじゃないのだけど)。
『シリンダー・シンドローム』を理解している人は、ワタシが知る限りこれだけしかいない。
理解しているといっても、発症する前兆だとかそういうものではなく、ただ、それにどういう風に対処するのかという点だけだ。

「組長さんから依頼料金は受けとっています。モウ、この件は終わってますでしょう?」


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