過去ログ - 和「私が愛してるって言ったら」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:19:33.98 ID:UwF03LhUo

「ねえ。フツーの幸せって、たとえば?」

「え……。みんなとおんなじように、フツーに色々できること、かな」

「みんなって?」

「うんと……。友達とか、クラスメートとか?」

「そう」

「……」

窓を閉め切った部屋に籠った空気を、扇風機が首を振ってかき混ぜ続けている。
日が落ちたとはいえ、昼間の熱が残る部屋は居るだけで汗が噴き出す。

彼女のベッドの上、裸で抱き合う二人の汗はどちらのものか分からなくなるほど混ざり合い、
火照った肌を滑り落ちてオフホワイトのシーツを湿らせていく。

髪を撫でていた手を止めて、しっとりと濡れた彼女の背中に両腕を回す。
ぎゅっと力を入れて抱きしめたら、彼女は温かな溜息を漏らした。


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