11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:21:21.97 ID:UwF03LhUo
「……私はね、」
「んー?」
「私は、誰かを基準にしないと計れない幸せなんて別に欲しくないわ」
彼女が一瞬、呼吸を止めたのが分かった。
少しの間があって、はぁー……、と長く息を吐いて全体重を私に預けてくる。
「……なんか今、すっごい幸せ感じちゃった」
私の胸に頬を付けたまま喋る彼女の声が、振動となって身体に響く。
それがやけに心地よくて、知らず笑みがこぼれる。
「そう? よかった、って言っていいのかしら」
「えへへ……。ねえ、和ちゃん」
「うん?」
「大好き」
「……。私もよ」
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