6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:14:53.87 ID:UwF03LhUo
予鈴が鳴って、クラスメイト達がおしゃべりしながらそれぞれの席に向かう。
ふと用事を思い出して、澪を呼び止めた。
「軽音部、また書類出し忘れてるわよ」
「えっ。何の書類?」
「校外活動の申請書。今年も合宿するんでしょ?」
「ああ……。あ〜もう、律の奴!」
はぁ、ごめんな、と溜息を吐いた澪に、大丈夫よと微笑んでみせる。
「放課後にでも、申請用紙持って部室に寄るわね」
「そんな、悪いよ。律に生徒会室に行くよう言っとくから」
「いいのよ、あわよくばムギの淹れたお茶を飲ませてもらおうって算段だから」
そう言うと澪はきょとんとした顔をして、それからくしゃりと表情を崩した。
「わかった、じゃあ待ってる。いつもありがとう、和」
どういたしまして、と笑みを返すのと同時に教室前方のドアが開いた。
慌てて自席に向かう澪の背中を目で追いながら
首筋に付いた痕をそっとてのひらで隠して、私は小さく溜息を吐いた。
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