2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/04(木) 19:33:47.48 ID:Rn5Uei6u0
「呼んでる行かなきゃ」
「え?」
ふと横を目にすれば既に少女の姿はいなくなっていて、辺りを見回すけれど姿はない。
数秒ほど辺りをくまなく見回した後、ゆっくりと体を反転させる。
一歩目を踏み出そうとしたところで後ろから声が投げかけられた。
「力を欲しますか?」
「え……」
急いで振り向くと、波の中膝元までを海に沈めた女性が立っていた。急に目の前に現れたことに驚きつつ目の前の女性の姿を見た。
その姿は、白く輝く甲冑を身に纏った騎士さながらの格好だった。
大きな剣を目の前に立ててそれに両手を預けている。その顔は目を覆うカードで半分以上が見えない。
何故かその人の事を知っている気がした。
「力を欲しますか……? 何のために……」
「……そうだな。友達を――いや、仲間を守るためかな」
「仲間を……」
「あぁ。なんだかんだでさこの世界には理不尽な事が多いだろ。それらからさ仲間を守りたいと思うんだ」
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