過去ログ - 藤木「最近さぁ、「2ちゃんねる」にハマッてるんだよね」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:22:19.01 ID:VsP7IYaY0
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永沢は汗だくだった。
息も荒い。額を拭いながら、その嫌に滑り気のある汗を憎んだ。
汗で湿った手でクーラーを付けた。
永沢「(…ちくしょう」」

煽り耐性がない。永沢はこの言葉に嫌悪感を持っていた。
永沢が「2ちゃんねる」を始めたキッカケは日頃の鬱憤を晴らすためであった。だから寧ろ「煽り耐性がない」方が良いのだ。
溜め込むのではなく、心に思ったことを外に吐き出すために、そもそも「2ちゃんねる」があるのだと永沢は考えている。どんな誹謗中傷にも耐えてスルーできる「煽り耐性がある」と、かえって胸の中のモヤモヤが増長してしまい、精神衛生的に良くない。
だから永沢は凡そマジレスしかして来なかったし、煽られても我慢することをしなかった。
しかし煽りにも逐一受け答えをするということは、それはそれでストレスが溜まるものだった。

永沢「(ここも僕の居場所ではない…)」
永沢「(こいつ等は糞だ。僕を馬鹿にしている…)」
永沢「(許せない。何か手酷い復讐をしてやらなければ気が済まない…―)」
永沢「――!」

222 :学生さんは名前が無い:2010/07/08(木)04:23:23 ID:―――
    みんなやめろよ
    寄って集って卑怯なことするなよ
    キンタマねぎ男、ぼくは割りと好きな固定なんだけどな
    間違ったことは言って無いし、君達みたいに誰かを責めたりしないだろ
     キンタマねぎ男はぼくと似てる
    なんか友達になれそうな気がするんだ 

永沢「…あ」
誰だろう。自分の側に付いてくれた人は。永沢は先程までの暗い怒りを忘れ、画面の向こうで自分を擁護してくれる誰かに引き寄せられていった。
画面はすぐに222に対する安価が付いて、自演するなとか何だとか飛び交っていったが、そんなことに目くじらを立てる暇さえないほど、永沢は心素直に惹かれていたのだ。


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