過去ログ - 藤木「最近さぁ、「2ちゃんねる」にハマッてるんだよね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
2011/08/15(月) 09:20:08.00 ID:abykpcgl0
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永沢は黙って聞いていた。
藤木「――だけど、だけどあの居酒屋のバイトだけはどうしても続けたかったんだ…」
藤木「ここから逃げたら、本当に自分はダメになるって思ったから…」
永沢はいつだったかの藤木を思い出した。
先輩に縋り付いて土下座をしていた憐れな藤木の姿を。
永沢「だから必死にしがみ付いていた…」
藤木「そうさ。失いたくなかったんだよ。バイトも君も――」
藤木「だから「2ちゃんねる」で“君と出会えた”のは絶好の機会だったんだ…」
藤木「友達としての君の真意を確かめる、ね…―」
永沢「―!!」
永沢「じゃ、じゃあ、僕が大生で固定を名乗っていたのは、…知ってたの…か?」
溜息を吐きながら、
藤木「あぁ。…大分…前からね…」
永沢「……」
―――半年前。
大学のサークル仲間からハブられ、バイト先でも失敗を重ねて、先輩等から疎ましがられていた藤木は、その孤独の矛先を「2ちゃんねる」に向けた。
適当に板を徘徊していたところ、大生板で見覚えのある顔を見つけた。
藤木「キンタマねぎ男…? ――!!」
藤木「これは永沢君じゃないか…――!! どっ、どうして?!」
藤木は、「2ちゃんねる」の大生板で固定を名乗るキンタマねぎ男なる人物が、自分の幼馴染の永沢であることを知った。永沢もまた、心の孤独を「2ちゃんねる」で癒す一人だったのだ、と。
某国民的アニメのSS(ショート・ストーリー)を書いて、一時的に持て囃された永沢だったが、その後、悲惨なまでに零落れて、大生板では最も疎ましがられた固定となっていた。
予てより藤木は永沢の内面に迫ってみたいと思っていた。
いつもの自分に対する辛く当るような嫌味な言動や、その悪態の限りは、果たして不器用な性格からなのか、それとも本心からなのか、それを確かめてみたいと思った。
藤木はキンタマねぎ男に擁護の名無しとして自然な形で近付き、永沢の心を探ろうとした。
思ったよりも簡単に永沢は心を開いてくれた。
現実で会っている時には決して見せない素顔を見せてくれた。そして何でも話してくれた。
だけど、――だけど。
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