過去ログ - エリー「私と5つの物語……///」
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2011/08/05(金) 20:48:04.86 ID:rkRztRK1o
エリー「それで、アンリエットさんは……? 一緒に食べたいって言ったんじゃ……」
ネロ「そのうち来るでしょ? そんなことより、たべよー!」
コーデリア「だめよぉ、ネロ。ちゃんと待たなきゃ」
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2011/08/05(金) 20:48:52.67 ID:rkRztRK1o
ネロ「んー? 『エルキュールはコーデリアのマンゴーが気になるのかい?』」
エリー「ええっ!?///」
コーデリア「あらぁ、ネロぉ、今日はモノマネが冴えてるわねぇ」
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2011/08/05(金) 20:50:27.36 ID:rkRztRK1o
笑い声はみずみずしい果実の明るい色に溶けていきます。
こんな風に、みんなで笑って、楽しい時間を過ごす。
当たり前のようでいて、こんな空間、こんな時間は他には見つけられないような幸せなんだなってふと思うのです。
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2011/08/05(金) 20:52:13.36 ID:rkRztRK1o
そんなことを考えつつ、ふと目を上げると、突然コーデリアさんの吸い込まれるように深く澄んだみどりの瞳が私をとらえました。
それはなぜか心持ち目を伏せた、憂いのある、この場に似合わぬ深刻さをたたえて、私の瞳を抱擁するのです。
それはまるで重大な何かを秘めているようでした。
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2011/08/05(金) 20:53:37.75 ID:rkRztRK1o
ネロ「んーっ、このオレンジすっごくおいしい!」
シャロ「わ! ほんとですー」
シャロとネロは食べるのに夢中です。
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2011/08/05(金) 20:54:33.58 ID:rkRztRK1o
しかし、私はそれよりもさっきの瞳の意味を知りたかったのでした。
エリー「あの、コーデリアさん? さっき、なんであんなに悲しそうな目……を……」
それ以上は言葉を継げませんでした。
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2011/08/05(金) 20:55:59.04 ID:rkRztRK1o
みどりの澄んだ瞳が近づきます。目の端で赤い果実が揺れました。
エリー「コーデリアさん……」
私が後ろに体を傾けてもなお、瞳はせまります。
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2011/08/05(金) 20:56:44.97 ID:rkRztRK1o
なおも瞳は近づき、そして私の唇の上のその果実にコーデリアさんの唇が触れました。
すべてが無音です。
私はこの身のすべてをコーデリアさんに捧げているようでした。
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2011/08/05(金) 20:57:31.94 ID:rkRztRK1o
ネロ「あーっ!」
ネロが私たちの方を向いて大きな声を上げました。
すっかりコーデリアさんに夢中でふたりのことを忘れてしまっていました。
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2011/08/05(金) 20:58:22.43 ID:rkRztRK1o
しかし、どうやらネロには先ほどの行為よりもラズベリーの方が大事な問題だったようです。
エリー「えっと、その……///」
ネロ「ずるいよ、ふたりとも!」
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2011/08/05(金) 20:59:21.13 ID:rkRztRK1o
ネロ「あっ! こらーっ!」
後ろでネロの叫び声が聞こえました。
コーデリアさんは私の手をしっかり握り、前を走っていきます。
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