過去ログ - アレイスター「鋼盾掬彦、か……まったく、たいしたイレギュラーだよ」
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410: ◆FzAyW.Rdbg[saga]
2011/09/18(日) 19:22:10.96 ID:R2bQss6To
 


 涼しげな木山と対を成すように、鋼盾は己の顔に血が上ってきたのを感じた。

 やばい、イロっぽいどころかエロっぽい、じゃあその真ん中でウロっぽい? なんだよウロっぽいって! 虚か? 洞か? ウロボロスか? 

 青髪がここにいなくてよかった、あのアホこんなの見たら絶対暴走するに決まってる! 絶対だ!

 桃色方向に走り出しそうな衝動を益体のない思考で打ち消そうと、木山から目を逸らしつつ鋼盾は必死に脳味噌を回し続ける。

 円周率、素数、般若心経……静まれ! 我が煩悩よ!! 童貞乙!!!

 だが、鋼盾の口から零れた言葉は。


「ありがとう、ございます」

「……? なぜ、礼を?」

「間違えました。……涼しそうで、なによりです」


 眼福でした。

 ほんとうにありがとうございました。

 童話を紐解くまでもなく、太陽は偉大でした。

 僕はこれから太陽神に帰依しようと思います。


「……ん、だいぶマシになったものの、やはり暑いな」

「夏ですからね、研究所とかなら冷房も効いているんでしょう?」

「ああ、この間の停電では難儀したがね……ああそうだ、そういえば君にもうひとつ、渡しておきたいものが」

「? なんですか」


 うまいこと誤魔化せたようで、雑談へとシフトしてゆく鋼盾と木山。
 
 ……そこまでで、あれば。

 年上おねいさんの無自覚エロスにドッキドキな男子高校生という微笑ましい一幕でカタがついただろう。





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