過去ログ - アレイスター「鋼盾掬彦、か……まったく、たいしたイレギュラーだよ」
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◆FzAyW.Rdbg
[saga]
2011/10/30(日) 23:28:20.13 ID:rWVEal1Qo
午後一時半、鋼盾とインデックスは、約束通りにAIM解析研究所の扉を叩いた。
出迎えてくれた木山に彼女の研究室へと招かれ、コーヒーなど振舞って貰って一息ついて、
さあいざ本題に入ろうとしたところで、木山の携帯電話に着信が入った。
電話は受付からで、なんでも急な来客が入ってしまったらしい。
すまないが、そちらを優先させて欲しいと木山は頭を下げた。
木山の厚意に甘える形である鋼盾らとしては、仕事だと言われてしまえば否はない。
とはいえこちらも時間がないのだ、日を改めてというわけにもゆかぬ。
どうしたものかと悩む鋼盾に、木山は「なるべく早く片付けるから別室で待機していてくれ」と言ってくれた。
そうして通された別室にて、木山の用事が片付くのを待つこと十五分。
時折漏れ聞こえる扉越しの声から、訪問者が若い女性らしいということは知れた。
だが、盗み聞きをするというわけにもいかない。
緊張のためか口数の少ないインデックスをぼんやりと眺めながら
一時の静寂の中、これからの動きについて鋼盾が考えを巡らしていると
『きゃああっ!!』
木山たちのいる場所から、絹を裂くような悲鳴が響き渡った
その声にどうしようもなく聞き覚えがあるような気がして、慌てて鋼盾は部屋を飛び出し――――
――そこで、鋼盾が見たものは
床に倒れ伏す花飾りの風紀委員
午前中、電話越しに話したばかりの初春飾利と
右手にスタンガン、左手に拳銃を構えた白衣の女
やれやれとでもいいたげに溜息を吐く、木山春生の姿だった
――――――――――
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