過去ログ - アレイスター「鋼盾掬彦、か……まったく、たいしたイレギュラーだよ」
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859: ◆FzAyW.Rdbg[saga]
2011/10/30(日) 23:28:20.13 ID:rWVEal1Qo


 午後一時半、鋼盾とインデックスは、約束通りにAIM解析研究所の扉を叩いた。

 出迎えてくれた木山に彼女の研究室へと招かれ、コーヒーなど振舞って貰って一息ついて、

 さあいざ本題に入ろうとしたところで、木山の携帯電話に着信が入った。


 電話は受付からで、なんでも急な来客が入ってしまったらしい。

 すまないが、そちらを優先させて欲しいと木山は頭を下げた。


 木山の厚意に甘える形である鋼盾らとしては、仕事だと言われてしまえば否はない。

 とはいえこちらも時間がないのだ、日を改めてというわけにもゆかぬ。

 どうしたものかと悩む鋼盾に、木山は「なるべく早く片付けるから別室で待機していてくれ」と言ってくれた。


 そうして通された別室にて、木山の用事が片付くのを待つこと十五分。

 時折漏れ聞こえる扉越しの声から、訪問者が若い女性らしいということは知れた。

 だが、盗み聞きをするというわけにもいかない。


 緊張のためか口数の少ないインデックスをぼんやりと眺めながら

 一時の静寂の中、これからの動きについて鋼盾が考えを巡らしていると


『きゃああっ!!』


 木山たちのいる場所から、絹を裂くような悲鳴が響き渡った

 その声にどうしようもなく聞き覚えがあるような気がして、慌てて鋼盾は部屋を飛び出し――――


 ――そこで、鋼盾が見たものは


 床に倒れ伏す花飾りの風紀委員

 午前中、電話越しに話したばかりの初春飾利と


 右手にスタンガン、左手に拳銃を構えた白衣の女

 やれやれとでもいいたげに溜息を吐く、木山春生の姿だった



――――――――――




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