過去ログ - アレイスター「鋼盾掬彦、か……まったく、たいしたイレギュラーだよ」
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935: ◆FzAyW.Rdbg[saga]
2011/11/03(木) 22:19:19.32 ID:rmk5sWBdo


 己の吐息が少女を穢してしまうような気さえして、鋼盾は思わず息を詰める。

 だが、暴れる鼓動に突き動かされ、すぐに我慢は限界を迎えた。


 耐え切れずに息を吸い込めば、鼻孔を占めるは甘い甘い芳香。

 同じシャンプーを使ったはずなのに、どうしてこんなにも甘やかなのだろうか。

 少女の汗の臭いや体臭が混ざっているのだろうか。


 あるいは舞夏特製入浴剤に、なにか妖しいアレでも入っていたのではあるまいか。

 そんな妄想を本気で信じてしまいそうになる。


 吐息が、熱を孕む

 情欲が、煽られる

 色欲が、渦を巻く

 耐え難い疼きが、脳を冒す


 いっそトドメを! さあ殺せ! と鋼盾は祈る

 それが通じたのか、トドメは訪れた


 それは慈悲ではなく、新たな試練

 彼が望んだものとは違う形のトドメの一撃が

 インデックスの手によって、訪れた


 アームレストを掴んでいた鋼盾の手を、インデックスの柔らかく小さい手がむんずと掴んみ自らの腰へと誘った

 突然のことに鋼盾は抵抗すら出来ず、ただただ少女の導くままに、彼女の腰に手を回すかたちになった

 
 細い細い柳腰、鋼盾の腕は余り掌が反対の二の肘にまで軽く届くほど

 折れそうな程に華奢で、しかししなやかなその腰、腹と横腹。


 その滑らかな感触は勿論喩え用もなく極上ではあったが、それよりなによりも

 腕を回したことで全身の密着感が数倍に跳ね上がったような感覚に襲われる

 
 彼女の手は回された鋼盾の手に重なり、アームレストがわりにされてしまている

 五体全てを、彼女にやわらかく支配されてしまった

 
 鋼盾の存在を確かめるように優しく撫でるその指先

 銀絹の如くやわらかな髪が、さらさらと腕にかかる


 擽ったい、普段ならそれだけの感想であったはずだが

 今は、感覚器がそんなものでは済まないレベルまで感度を跳ね上げている


 天井知らずの官能

 なけなしの理性が、音を立てて蒸発してゆく

 熱し切った鉄板のように、脳の芯がオーバーロードの狂熱を孕んでいる


 どうしようもなく、熱に浮かされている



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