過去ログ - 球磨川『僕が変態な訳ないだろ!!』上条「俺も、俺も!!」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]
2011/08/09(火) 20:37:18.24 ID:tGI52wNAO
『…………何があってそうなったのかわからないけど…

立てないようなら手を貸すよ、めだかちゃん』

ファミレスで桂馬ちゃんと別れ普通に人気が無い誰も通らないような裏路地を通ると服は破かれ、股からは白い液体が流れ落ち顔には紅葉のような張り手後を残しためだかちゃんが嗚咽を零し、そこにいた。

この時点で僕は彼女に対して物凄く言葉に表せないような魅力を感じたが感情を押し[ピーーー]。

「だ、大丈夫だ。一人でたて……」

ふらりと倒れ込みそうな彼女を支え携帯でタクシーを呼ぶ。








『よかったね。体に一切の異常がなくて。あ、それとも初めての相手の子供は残して起きたかった? めだかちゃんってそういう綺麗事好きそうだよね。なんだっけ、スイーツだっけ?』

病院の待合室の席に座る彼女を僕は見堕ろしながら呟く。

「……ふぇ」

『でもね、めだかちゃん。世の中には綺麗事だけじゃ無いってわかっただろう?

結局はめだかちゃんがその夢を叶えるには究極にわがままでいなくちゃあいけない』

「うわぁぁぁぁぁぁん、うわぁぁぁぁぁん」

『めだかちゃん、力の無い正義【わがまま】なんて意味が無いんだよ。いいかい、今のめだかちゃんが救われるには簡単なことが一つだけある』

僕は螺子を延ばし伸ばし野放す。

『めだかちゃん、受け入れよう。
君の弱さを
君の堕落を
君の妥協を』

「『……あ』」

慟哭は消え、めだかちゃんの目が虚ろになる。

『どうだい、めだかちゃん? 新しい感覚は?』

「……悪くない……です」

『どう? めだかちゃん、新しい感覚は?』

「凄く…………いいです」

僕はめだかちゃんの髪を撫でる。

『めだかちゃん、どう? マイナスの感覚は』

「凄く当たり前で、みんなが幸せと言っていたーー」

めだかちゃんはそこで口ごもる。過去との決別は新しい自分との対面。彼女は堕落が怖くて踏み出せない。

僕は撫でる手を彼女の唇に持っていく。そして拒まず甘えるように「ちゅむっ、ちゅくっ」と啄む。

唇を離しめだかちゃんは頬を朱に染め僕を見上げる。

そして彼女は自分の口で夢を壊すだろう。

「私は私の為だけに幸せになりたい。他人なんてどうでもいい……です」

たどたどしく、まるで僕の機嫌を伺うように尋ねてくる。だから僕は微笑んで、彼女のそのマイナスを肯定した。

『ようこそ、こちら側の世界へ』


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