25: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:19:41.10 ID:BFRrGUMm0
「それにね、まだ迷ってるの。今の私は幸せだから、魔女と戦う方が怖くて嫌だなって、思っちゃう。
私、臆病だよね? 夢が叶うチャンスなのに」
「そんなことない。あたしもいろいろ考えたけどさ、やっぱそこで悩んじゃうわけだし。
まどかは確かにちょっと怖がりだけど、やさしい子だよ」
「それ、あんまりフォローになってないよ。やっぱり私なんて……」
「ええ!? 参ったな。あたしが言いたかったのは、その、えーっと……あははは」
「えへへへ。意地悪してごめんね? さやかちゃんの気持ちは伝わってるよ、ありがとう」
「あ! からかってたのね。んー、そんないたずらする悪い子にはおしおきしちゃうぞー」
まどかの小さな祈りは、さやかに届き、少女たちにふさわしくない雰囲気を壊した。
青空に近い屋上を清風が通り抜ける。
笑い合う二人から離れた所、階段につながる扉が、ギィと音を立てて開いた。
暁美ほむらが無表情で歩いてくる。まどかとさやかは身を寄せあい、警戒を強めた。
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