過去ログ - 春香「765プロが倒産してもう1年かぁ……」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/08/15(月) 13:02:56.29 ID:b6xRQu4u0
○転載
千早ちゃんはプロデューサーさんの生前、こんな約束をしていました。
「プロデューサー、私この曲で世界へ羽ばたこうと思います。だから、私のこと、応援していてください」
プロデューサーさんはにっこりと笑って「よし、じゃあ千早が世界一になるまで俺がずっと傍にいるよ。約束だ」
といって小指をそっと差し出し、指きりげんまんをしました。
私はその時、隣にいたのですが千早ちゃんのあの時の笑顔は今まで見たことのないほど輝いていました。

「あの時の約束まだ守ってるんだ……。」
プロデューサーさんはもう死んじゃったのに。そう思った瞬間、数メートル先にいる千早ちゃんが不意にぼやけました。
「あれ、目が悪くなったのかな。おかしいなぁ……。」

「おい!うるせーんだよ!静かにしろよ!」
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
千早ちゃんは心無いヤジにも一生懸命耐えてその後もずっと「蒼い鳥」を歌っていました。

千早ちゃんは歌い終わった後に深々と頭を下げたまま
「今日も皆さん、聴いてくださり本当にありがとうございました。」と言いました。
拍手は一切起こりませんでした。立ち止まってい歌を聴いていた人もいつのまにかいなくなっていました。
千早ちゃんの目の前を素通りする人々は目もくれずに去っていきます。

私はいてもたってもいられずに、精一杯大きな音が鳴るように拍手しながら、
千早ちゃんの元に歩み寄っていきました。

「ありがとうございます!」
千早ちゃんは頭をあげてあの時の、プロデューサーさんに見せたような笑顔をお客さんの私に向けました。
「千早ちゃん。久しぶり、すっごく良かったよ……。」
「は……春香……。」



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