21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 13:07:50.64 ID:Gu3hpdcq0
長門の言葉はそれで終わった。
俺はいぶかしく思いながら、142858回目の家路に就いた。
短い睡眠時間ではさして変わらない倦怠感でが詰まっている頭の中で
長門の言葉が、
崖から突き落とされつつあるにもかかわらずかろうじて指一本でもちこたえているかのように
俺の煩悩につきまとっていた。
同じではない。一体なにが?
なんとなく、無意識のうちにその意味を心のうちに言語化しそうになる。
いや、まさか。そんなことがおこるわけがない。
でも、もしそうなら一体なにがどうしてそうなった。
俺はまだ、なにもしていない。
家の玄関を出たときは亀にも抜かされそうなスピードでのろのろと歩いていたが、
あの忌々しい坂を登る頃には、俺は普段の俺からは想像もつかないくらいの速度で歩いていた。
むしろ、駆け上がっていた。
なぜだろう、はやく会ってみたかったのだ。
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