6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:38:04.52 ID:Gu3hpdcq0
その声によって、そいつは142857回目の驚きを、その小さな背中のわずかなびくつきによって俺に示す。
俺にとっては毎夜毎夜の別に人目を忍んでいるわけでもなんでもない逢瀬まがい。
そして、こいつにとってはそれでもやっぱり初めての顔合わせである。
「なによっ」
「はやくそこから降りろ」
「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ」
何回目かのデジャブに逆らう術もなく、
うすらぼやけた街灯の明かりに照らされたその幼げな顔に不振な光が灯ったのを俺は見る。
なんでお前にそんな目でみられなきゃならないのかね。
「何をやってるかは知らないが、さっさとそこから降りろよ」
「はぁ?っていうか、あんた誰?」
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