過去ログ - 新米プロデューサー天海春香と落ち零れアイドル!
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2: ◆1jqaeM3vSE[saga]
2011/08/13(土) 20:59:16.72 ID:+FFU1Ui+0
〜第一章〜

ちょ、ちょちょちょちょっと待ってくださいよ社長っ!
そんな言葉も届かず、今春香と新しいアイドル候補生だけがだだっ広い会議室に押し込まれていた。外に出ようにも高木が外から鍵をかけてしまったのか、ドアが開かない。
どうやら春香がプロデューサーをすると承諾するまで出してくれるつもりはないらしかった。
以下略



3: ◆1jqaeM3vSE[saga]
2011/08/13(土) 21:05:03.98 ID:+FFU1Ui+0
春香「ね、ねえ朱里、ちゃん!」

朱里「……」

春香「そ、そのままじゃ風邪引いちゃう!ちょっと待って」
以下略



4: ◆1jqaeM3vSE[saga]
2011/08/13(土) 21:10:10.82 ID:+FFU1Ui+0
春香「はい、これで拭いて」

朱里「……」

春香「朱里ちゃん?」
以下略



5:sage
2011/08/13(土) 22:15:36.12 ID:gwzkaKfAO
期待


6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]
2011/08/13(土) 22:16:15.29 ID:gwzkaKfAO
ミスった


7: ◆1jqaeM3vSE[saga]
2011/08/13(土) 22:21:40.86 ID:+FFU1Ui+0
朱里の頭、そして顔、首、胸、と拭いていき、とりあえず雨粒が滴り落ちなくなるくらいには乾いてくれた。けど服は濡れたままだし、このままでは本当に風邪を引いてしまう。

春香「どうしよう、替えの服はさすがにここにはないよね……」

便利な収納スペースがあるものの、さっきざっと見た限り高木や小鳥のガラクタばかりが詰まっているようだった。というか、どうして事務所にあるのか謎なものばかり。
以下略



8: ◆1jqaeM3vSE[saga]
2011/08/13(土) 22:26:55.86 ID:+FFU1Ui+0
春香「えっと、朱里ちゃん……?」

朱里「もううちはアイドルなんてせーへんって言うたのに」

春香「ちょ、ちょっと」
以下略



9: ◆1jqaeM3vSE[saga]
2011/08/13(土) 22:32:56.98 ID:+FFU1Ui+0
朱里「帰る!うち、帰るって言ったら帰るんやっ!」

バンバン、何度も力いっぱいドアを叩いたままでいる朱里に、ようやく春香ははっとして朱里の背後に立って朱里を押さえつけた。
うおっふぉん、うおっふぉんとドアを挟んで遠くのほうで高木のわざとらしい咳払いが聞こえた。

以下略



10: ◆1jqaeM3vSE[saga]
2011/08/13(土) 22:37:34.72 ID:+FFU1Ui+0
朱里「離しーやっ」

暴れる朱里をなんとかして落ち着かせようと、春香はぐっと腕に力を込める。
端から見れば背後から抱き締めているようにも見えるだろうけどこの際そんなこと考えていられない。朱里の濡れた服のせいで春香の身体まで湿ってくる。

以下略



11: ◆1jqaeM3vSE[saga]
2011/08/13(土) 22:47:32.03 ID:+FFU1Ui+0
春香は腕をほどくと朱里の肩を持ちくるりと自分の方に向かせた。
朱里の長い前髪をそっと指で払う。現れた朱里の顔は、アイドルらしく端正な顔立ちをしていた。表情はなんとも言いがたい恐ろしい形相だったけど。千早やあずさタイプの美人が律子の怒ったときの表情と似た形相をしている、といった感じかもしれない。

それでも春香は、安心させるように朱里に微笑んだ。
「私の名前、社長も言ってなかったのに知っててくれたんだね」
以下略



12: ◆1jqaeM3vSE[saga]
2011/08/13(土) 22:48:01.03 ID:+FFU1Ui+0
春香は腕をほどくと朱里の肩を持ちくるりと自分の方に向かせた。
朱里の長い前髪をそっと指で払う。現れた朱里の顔は、アイドルらしく端正な顔立ちをしていた。表情はなんとも言いがたい恐ろしい形相だったけど。千早やあずさタイプの美人が律子の怒ったときの表情と似た形相をしている、といった感じかもしれない。

それでも春香は、安心させるように朱里に微笑んだ。
「私の名前、社長も言ってなかったのに知っててくれたんだね」
以下略



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