79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 20:26:15.74 ID:c+5+k8k3o
山城の丘にさしかかろうとする辺りで、兵隊たち十数名の集団が、斬り込みをかけると息巻いている。
私には、ためらいはなかった。
「……私も、加わっていいですか?」
照明弾がしきりに落ちてきて、あちこちに散らばる腐乱死体が青白く不気味に照らされる。
ほんの数百メートルの距離を、数時間もかけて匍匐前進した。
しかし、そこは米軍陣地のまっただ中。
たちまち米軍の攻撃に遭って数人が吹き飛ばされ、集団は散り散りになる。
私がアダンの茂みに身を潜めると、数名の米兵があちこちを歩きながら警戒している。
ガサッ。
(しまった!)
不用意に物音を立ててしまい、冷や汗をかく。
不審に思ったのか、一人の米兵が私の居る茂みに近付いて、じろじろと眺めている。
「に……にゃ〜〜……」
こんな所でネコの鳴きまねが役に立つとは思わなかったけど、米兵はきびすを返して来た道を戻っていく。
(今だ!)
私は素早く手榴弾の栓を抜くと、その米兵に投げつけた。
爆発音。
(やった!?)
しかし、そう思うのもつかの間。
小銃弾の乱射、続いて機関銃までもが火を噴き、私は地面に突っ伏す。
「!! うぁ……っ……」
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