82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 20:37:30.42 ID:c+5+k8k3o
空しくなって、視界が涙でにじみました。
今さら、私たち一人一人の生き死にが戦争の勝ち負けに何の関係があるのでしょう。
いっそ、こんな苦しくつらい思いをするなら、あずにゃんのように潔く死にたい。
(生きるのはつらい……でも、死ぬのは怖い)
しかし、生きて、生き残って、お父さん、お母さんに一目でも会いたい。
でも米軍に捕まれば、辱められ、八つ裂きにされたり、戦車でひき殺されるとさえ言われていました。
(死にたい……でも、死にたくない……)
生への執着と生へのあきらめ、死へのあこがれと死への恐怖が、
眼下に広がる海の荒波のように、ぐるぐると渦巻き、激しく寄せては返します。
思わず、その荒波に、吸い込まれそうになりましたが、
「……お姉ちゃん!」
憂の声で、私はようやく我に返って気を取り直したのです。
「ぁ、憂……ごめん……」
憂がいてくれる限りは、私もまた、生き続けなければなりません。
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