過去ログ - メイド「姫様、どうかされましたか?」
1- 20
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/08/15(月) 12:24:00.76 ID:gOTRbvrg0
--西の山への道中--


姫「西の山も近くに見えるようになってきたわね」

メイド「魔王との決戦も近いですね……」

姫「一応言っておくけど、メガネは絶対に絶対に取ったらダメよ」

メイド「姫様しつこっ! わかってますって!」

姫「そういえば勇者は、この旅をしようと決意した理由は何かあるのかしら?
  勇者の血統って他の家もあるじゃない?」

勇者「ん、まあ、王様に頼まれたからってのもありますけど……」

姫「そりゃそうよね」

勇者「それより前から、かーちゃんに楽させたくて色々仕事やってきたんスけど」

姫・メイド「ふむふむ」

勇者「あ、俺、5人兄弟の長男なんスよ。そんでかーちゃんけっこう大変で。
   親父はバカだし俺が稼がないと」

姫・メイド「ふむふむ」

勇者「力仕事って給料いいじゃないスか、そんで力仕事ばっかやってて、
   そしたら突然王様のお使いの人が家に来て『おまえは勇者だ』って」

姫「それまで自分が勇者だって知らなかったの?」

勇者「親父はうちが勇者の血統だって知ってたみたいなんスけど、
   勇者やるの嫌だとかで、家族にも周りにも完全に黙ってたらしいっス」

姫・メイド「なるほど」

勇者「で、王様に会って話聞いて、もし勇者として一人前になったら
   かーちゃんどころか国民全員に楽させられるんじゃね?とか思って」

メイド「楽をさせるというか、平和になるというか」

勇者「あ、そっスね、平和っスねwwwwww まあそんな感じでwwwwww 俺、単純wwwwwwww」

姫「お母さん思いなのね」

勇者「そーっスかね、普通っスよwwwwww」

姫「私もメイドも、母は亡くなってるのよ」

勇者「あっ、そうか、よけいなこと言った……すんません……」

メイド「謝らなくてもいいですよ。お母様がうらやましいですね」

姫「あら、メイドも母になればいいのよ」

メイド「結婚しろってことですか? 残念ながら私は姫様のお世話で忙しいので無理ですね」

姫「一生お世話しろなんて言ってないわよ。いつかおまえも嫁に行く日が来るんだから」

メイド「そう……なんでしょうか? ちょっと想像できないですけど」

姫「私は、結婚する相手はどういう方なのかしら、と思うことはあるわよ」

勇者「あ、それ俺wwwwwwwwwwwwww 俺っスよwwwwwwwwwwwwww なんちゃってwwwwwwwwwwww」

姫「アハハハハ、それもいいかもしれないわねww」

メイド(えっ、姫様と勇者様が……何だか胸がざわざわする……)

姫「メイド、どうしたの? 疲れたの?」

メイド「な、何でもありません、さあ行きましょう」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
56Res/56.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice