過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」
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30: ◆TVdz386dzA[sage]
2011/08/15(月) 17:14:44.72 ID:GW54J0te0




――能力測定・2日目――




時刻は午前9時。
外は昨日から降り始めた雨が本格的に大雨へと変化しているようだ。研究所内にも雨音が響いている。
一方通行は美琴が泊まった部屋を目指して研究所の廊下を歩いていた。
ポケットに入れたスケジュール表を取り出し今日の予定を歩きながら確認する。



(午前は筆記テスト、午後は面談と能力審査……もはや俺の役割いらねェンじゃねェか?)



昨日のように部屋を巡りめぐるようなスケジュールではない。
自分の役割の有無が怪しくなってきたが、だからといって投げ出せば食事抜き。考える余地も無かった。

部屋の前に着きドアノブに手を掛けようとするも、中にいる人物が少女であったことに思い出し手を止める。
ドアノブからドアに手を移動させノックを2回。



「はい〜……」



中から眠気のまだ取れていない声の美琴が現れた。
昨日と同じ桜色のパーカーと半ズボン、中に着ているTシャツは昨日とは別の物のようだ。



「あ……おはようございます〜……」

「メシいくぞ」

「は〜い……」



スタスタと歩きだす一方通行について行く美琴。
そんな彼女をチラッと横目で見る。伏し目がちに歩く彼女は昨日とはうって変わって何処か覇気が無い。
声も昨日のようなハキハキ喋る声とは違いまだ夢の中にいるような声だ。まだ眠いのだろうか。



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