過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」
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◆TVdz386dzA
[sage]
2011/08/15(月) 16:33:25.61 ID:GW54J0te0
超能力者である彼が持ち得ないもの。それを想像してみる。
彼を特別よく知っている訳では無い青年ですら容易に想像することが出来た。
【人間】
家族・恋人・友人に限らず、誰しも生きて行く上で出会うであろう【他人という人間】の存在。
彼はそれを自ら遮断して、敢て孤独を選んだ。人間を求めること、受け入れることを『諦めた』。
そう考えれば芳川の言葉や一方通行の人を避ける態度にも合点がいく。
芳川の顔を見ると自分と同じ答えに辿り着いたのだと確信する。悲しげに眉に皺を寄せている。
「ここに『住んでる』人間は彼だけッスからね……しかも周りは研究者、学校にも行ってませんし。
……通常子供達がここに来る時間帯は、彼も彼専用の能力開発カリキュラム受けてますしね」
「そうよね……せめて彼と接するキッカケのある子がいれば何か変わるかもしれないけど」
「まぁ受け入れるかどうかは微妙ですけどね……」
「……」
確かにそうなのだ。
彼はもう人間を受け入れない準備をしている。その意識を変えることは難しいだろう。
だがこのままで良いのだろうか?
芳川も人間性を失った研究者を何人も見てきた。人の命を何とも思わない、ただ成果しか頭に無い人間。
そんな人間の皮をかぶった【怪物】を目の当たりにした時、力を手に入れ、欲に溺れた人間の恐ろしさを感じた。
(このままじゃ、貴方はただの【怪物】になってしまうわよ……)
そんな警告にも似た言葉を自らの心の内でしか言えないことを歯がゆく思う。
「……そろそろ自分帰りますね」
「引き止めちゃって悪かったわね。色々ありがと」
「こちらこそ。それじゃ失礼します」
ドアを開けようとドアノブに手を掛けた時。用件を一つ伝え忘れていたことに気付く。
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