過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」
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99: ◆TVdz386dzA[sage]
2011/08/15(月) 19:26:23.85 ID:GW54J0te0



芳川は思考を現在に戻す。

美琴は切なげな表情で俯き黙りこくっている。
さっきまでの会話を噛み締めているように見えた。



「……ここ最近、また彼は昔のようになってしまう気がしてたの。……でも御坂さんが来てからかしら」

「私……?」

「ええ。貴方と会ってから彼、表情が豊かになったわ。貴方とはよく喋るし」

「えええぇぇ!!? そ、そんな……」



ポンッと顔を発火させて恥ずかしがる美琴を目を細めながら眺める芳川。一気にその空間が和むのを感じた。
重苦しい空気を表情ひとつで一転させる。美琴のコロコロと変わる表情は彼女の魅力のひとつだ。
そして芳川は心から溢れ出したかのように言葉を紡ぐ。



「貴方が能力測定のあとも彼に会いに来てくれて……本当に感謝してるわ」

「……でも私が勝手に来てるだけで、本当は嫌がってるのかも……いつも「また来たのかァ」って言われちゃうし」

「そんなことないわ。素直じゃないのよ。不器用とも言うのかしら?」

「そうかなぁ……」

「そうよ」



確信を持ってそうだと言える。
確かに彼の心情は深い霧に包まれているようでそれを知ることは困難だ。
しかし彼女と出会ってから彼は少しずつ変化している。勿論上向きに。
言葉数が増え彼女と関わっていることがその証拠だ。



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