過去ログ - 星奈「あたしたちはまだ友達が少ない」
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6: ◆OFPPQdZV86[sage saga]
2011/08/15(月) 21:06:25.02 ID:rzRRdxIO0
ドアを開けると、馬がいた。

思わず横を確認する。

「……なんだ?」

ちゃんと横にいた夜空が睨んでくる。

「いや、馬を見ると、つい」

「それではまるで私がいつもあんな馬鹿げた格好をしているみたいではないか。心外だ」

「最初にあれを被ったのは夜空だからな……正直、今でもテレビとかで馬が出てきたら自動的に夜空が思い浮かぶぐらい衝撃的だったぞ」

「……むぅ、ここは怒るべきなのだろうが……」

顔を赤らめながら俯いてボソリと呟く。

「そういえば、馬の頭とかメイド服とか執事服とか、夜空って結構色んなコスプレグッズもってるよな。yafオクで落としたとか言ってたけど」

「だっ、だからあれはいざという時のためにっ!」

「だからどんな状況のためにだよ……」

「それを私に言わせる気か!? 言えるか! そんな事!」

なぜか怒る夜空。

「そんな事と言われてもな……。ところで、部室に着いた後で今更なんだけど、今日は帰らなくていいのか? 最近なんか忙しいみたいだけど」

「まるで帰って欲しそうな言いぐさだな」

口を尖らせ、さらに不機嫌そうな表情になって言い捨てる。

「いや、来てくれて嬉しいよ。夜空がいないとなんか空気が違うというか、変な感じがするからな」

「なっ!? 恥ずかしい台詞をいきなり言うな!」

今度は急にまた赤くなった。忙しい奴だ。

「そうか? まぁ星奈も夜空がいない時は毎回気にしてたぞ」

「……今は肉の事はどうでも良いだろ」

「そんな事言うなって。心配してくれてたんだからさ」

「む……ふん」

顔を背けて不機嫌そうにしていても、どこか嬉しそうな夜空がちょっと可愛かった。

最近こんな表情するようになったよなぁ、こいつ。前は不機嫌顔の能面みたいだったのに。


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