過去ログ - インデックス「……おめでとう。とうま、みこと」
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26: ◆jVYAigOtyU[saga]
2011/08/18(木) 22:52:17.69 ID:FhNTtJKdo


そして一行は行きつけのファミレスへと辿り着く。
さりげなく同伴している三毛猫はインデックスのごり押しにより実現された特別措置だった。
もっともスフィンクスが大人しいがゆえ許された幸運と言えるだろう。

「おっ、上条じゃねぇか」

人間三人と猫一匹。
いつものように自動ドアをくぐると、軽快な電子ベルの音と共に男の声が鳴り響いた。

そもそもここが彼らの行きつけである理由はかつての戦友達との待ち合わせ場所によく使われていたからであり、
つまりだいたいどの時間に行こうとあの事件に関わったメンバーがいるということだ。

そしてどうやら今日は当たり日であったらしい。
声の発信源に見知った顔をいくつか見つけて上条の顔が自然と綻んだ。

浜面仕上に滝壺理后。
明らかに痛んだ金髪ブリーチ髪のどう見てもチンピラ男に、ピンクジャージの天然系美少女。
彼らもまた上条と共に事件を乗り越えてきた仲間である。
いつも引き連れているアイテムのその他二人や金髪幼女は今日はいないようだった。

いわゆるデート、というやつだろうか。
ファミレスでデートとは未だに庶民臭の抜けない二人である。
主に浜面の責任で。

「よう、浜面」

「御坂にインデックスちゃんも。久しぶりだなぁ」

「浜面さん、滝壺さん。ひっさしっぶりー」

「みさかは相変わらず元気そうだね」

気楽に挨拶を交わしながら滝壺と向かい合って六人掛けの手前の椅子に座っていた浜面は
自然な動作で滝壺のいる奥のソファへと席を移した。
どうやら相席しよう、という主張のようだ。

――いやいや、二人のデートの邪魔なんてできません。
だなんて色んな意味で鈍いこの三人組が気など利かせられるわけもなく。

どやどやと三人組は上条を挟むような形で空いた椅子に収り、途端、和やかな会話が発生した。
内容はもっぱら再会を懐かしむ声だった。



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