過去ログ - インデックス「……おめでとう。とうま、みこと」
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3: ◆jVYAigOtyU[saga]
2011/08/15(月) 22:07:43.48 ID:vCfH7hl3o


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「おーい、インデックス。メシ出来たぞー! テーブルの上、片してくれー」

ジュウジュウと熱の余韻が冷めぬ音と共に耐え難い芳しい薫り。
そして朗らかな少年の声が狭いワンルームに響き渡った。

「はーい!」

はぜる音と柔らかな声。
なんと幸福な音なのだろうか。
少女は特徴的な輝く銀の髪を揺らして少年に負けず劣らず元気な返事を返してこっそりと笑った。

少女の名前はIndex-Librorum-Prohibitorum。
禁書目録――少年がインデックスと呼ぶイギリス清教のシスターさんである。
科学の都である学園都市では大変珍しい存在である彼女は、
とある事情で現在不幸な高校生上条当麻の家に居候中なのだ。

彼女はとても機嫌がよかった。
何故ならつい先程台所に偵察にいった結果、今日の晩御飯は豚の生姜焼きであることが判明したからだ。
いつも火の車一歩手前の煙りの上がった上条家では、肉が食卓に上ること自体大変レアな出来事である。

無意識に漏れるのはテンポの良い鼻歌。
インデックスのテーブルを拭く手つきも自然と楽しげで、彼女の内心の期待を力一杯表現していた。

「今日は豚の生姜焼きと山盛りキャベツだー!!」

「やったー!」

威勢の良い歓声と共に上条の手によって運ばれて来たのは果たして、期待通りの飴色。
醤油の香ばしい匂いと共に漂う生姜の薫りが実にエクセレント。
添えられたシャキシャキ千切りキャベツがまた絶妙な彩りを加え、
肉から垂れた汁に浸ってしんなりと茶色く染まっているのもまた素晴らしい。

予想通りの僥倖にインデックスはそれこそ飛び上がって喜んだ。



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